元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第573回
自学自習のすすめ

ガンを切るにしても切らないにしても、
最後に延命力をもたらすのは、
患者の自然治癒力の喚起だと思います。
飽くなき養生のためには、
あらゆる自助努力を惜しまないことが大切です。
ガンと宣告されれば
誰しもが頭の中が真っ白になりますが、
ガン即=死ではない、まだまだ時間はある、
よーし、生きぬいて見せるぞと
心に誓って、人生を前向きに変えて実行に移した人が
大抵は助かっているように思います。

生きる勇気を奮い立たせるということは、
とても難しいことですが、
こうしたときこそ、家族との協力、本当の親友の支えが
最大の良薬となります。

僕の主宰するスローヘルス研究会の仲間にしても、
大抵が、奥さんが率先して
玄米菜食を作って食事療法に協力してくれる――
親友やお子さんがガンの情報を
インターネットや口コミで集めてくれる――
こうした縁に恵まれた人の生活態度が
明るくなってきて、
めきめきと回復していきます。

もちろん、寒い日に薄着をしたり、
夜更かしをしたり、
冷たい飲み物を飲みすぎたり、
ガンは体を冷やせばたちまち免疫細胞を攻撃して、
またぞろ精力をのさばらせます。
油断大敵ですから、
まわりの人のアドバイスがとても養生には大切なのです。

そして、もっとも大切なことは、
ガンを嘆かず、
ガンは『人生のピンチをチャンスに変える』警告カードだと思って、
これからの生き方、つまり処世術をガラリと
180度、スローヘルスに変えることです。
つまり、ゆっくり、ゆったり、
しなやかな処世に変えることです。
これまで、忙しくて読まなかった
哲学書や生命科学の本もよく勉強しつつ、
心身に優しい養生法を実践に移すことが、
ガンに負けない処世の術だと思います。

僕の尊敬するマクロビオティック食養生法の祖、
桜沢如一さんは名著「東洋医学の哲学」(日本CI協会)の中で、
「自学自習」のすすめを説いています。


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