元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第609回
「友だちのような医師」を持とう

「友だちのような医師がいたらいいなあ」――
患者と医師のケア・コミュニケーションが
もう少し改善できないのか?
300万人・ガン患者の切実な願いについて、
もう少し考えて見ましょう。

トータルケアの医療改革を
しこしこと実践中の土屋医師は、
ドクターハラスメント=ドクハラという造語を発案して、
患者と医師のケア・コミュニケーションを問うているわけですが、
「健康ファミリー」という雑誌のインタビューに
応えてこう語っています。

「手術の際、患者さんはどんな医者に切ってもらうかも知らない」
これが常識のガン治療がまかり通っているのはおかしいと
一刀両断にしています。

「医療は買い物と考えれば、
 いろんな商品を並べて
 その中から自分にあったものを選ぶ権利が
 患者さんにはあると思います。
 いろんな病院に行ってみて、
 いろな医者に会ってみて、意見を聞く。
 そのための情報をぼくが提供しましょう、と考えました」

「患者さんの意識を変えることが必要です。
 自分は病気になったのだから、
 最高の医療を受けたいと思うか、思わないか」

これからのガン患者と家族は
ここからスタートすべきだというのです。

いやー、そうはいっても、
よほど意志の強い人でないと上手く出来ないよ〜と
弱音を吐かないで下さい。

土屋医師は700人近い患者の手術をしてきた経験から、
患者の意識改革を唱えているのですから、
もし、あなたがガンと宣告されたら? 
もし、再発や転移の不安に落ち込んだら?
勇を振るってあなた自身の手で命を掴む――
そのためにもキュア(治療)だけでなく、
ケア(世話)も相談できる
「友達のような医師」を探して、
第2の医師、第3の医師を
持つべきだと思います。

患者の中には、ほとほと西洋医学不信、
大学病院の医師不信に陥って、
代替療法や健康食品だけにすがりつく人もいますが、
ことは、複雑な命の問題です。
人生の「安心カード」をいくつも持つことが、
快癒の手だてになることは間違いありません。
「友だちのような医師」を持とう――
これは大切なガン克服のヒケツなのです。


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