元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第654回
「命のガン情報手帳」を活用しよう

この数年、ガンに対する患者の考え方が
大きく変わってきたように思います。
定期健診や人間ドックなどで、
ガンの疑いをかけられ、
大学病院で「ガンだからすぐ手術しなさい」と言われても
う〜ん、ちょっと待てよ、
と慎重に構える人が増えてきたように思います。

もちろん、いまのヘリカルCTやPETといった
最新検査機器は、
微小な腫瘍まで探し出しますから、
疑いをかけられた患者には
痛みや苦しみの自覚症状がないまま悩むことになります。
ひょっとしたら、検査の間違いじゃないか?と期待を込めて、
もうひとつ、別の病院にも出かける
セカンドオピニオンに挑戦する人たちが増えてきました。

いずれにしても、
こうした傾向は、己の命は己で守る――
賢い患者の心得であり、
大いに結構なことですから、
しつこいといわれても「命を掴む」ために
家族と協力して、治療選択、治療設計の努力を
惜しまないようしましょうと、
応援しています。

ところが、いよいよ腫瘍が再確認され、
また「ガンはすぐ切りなさい」といわれ、
落ち込むことになりますが、
ここであきらめてはなりません。
運命の分かれ目となります。

このコラムで何度も書いていますが、
ガン宣告即=死ではありませんから、
気持ちを入れ替えて、
さらに情報収集の努力を怠らないことが大切です。
自分に合った医師を探す、
自分に合った治療法・養生法を組み合わせる――
その時間はたっぷりありますから、
じっくりと治療計画を立てるべきなのです。
決して、大学病院や総合病院の医師に任せきりにしたり、
自分の納得できない治療を受けてはならないと思います。

いまや、長寿情報時代とも言われております。
もちろん、おかしな情報も氾濫していますが、
インターネットなどを駆使すれば、
自分にあった治療法や養生法を選択する
自由も権利もたくさんあるわけです。

僕にしても、6年前、
ガン病棟にノートパソコンを持ち込んで
情報収集しなければ、
おそらく、いまごろ、無謀な大手術の後遺症か合併症で
あの世に逝っていたはずなんです。

というわけで、
僕は「インターネット・命の情報手帳」を編みだして、
いまでも活用していますから、
数回に分けて、掲載しておきたいと思います。
この一部は、いくつかの既刊拙著でも公表していますが、
医療ホームページのURLアドレスを
パソコンで打ち直すことは、
結構、手間がかかるものですから、
自分のオンライン・ファイルとして保存しておけば、
手軽にアクセスできるわけで、
大いに利用してもらいたいと思います。


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