元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第885回
注目される「ガン統合医療」

「ガンは切れば完治する」
「抗ガン剤は魔法の弾丸だ」といわれますが、
果たしてこうした単純な(シンプルな)治療法だけで、
患者の命が助かっているのでしょうか?
患者のみなさんは、
もう少し、複雑な(コンプレックスな)症状や
治療と格闘しているのではないでしょうか?

あなたの家族、友人、知人を見回してください。
多くの患者たちが、再発、転移、
また後遺症、合併症に苦しんで
命を落としていないでしょうか?

ガンはミステリアス=複雑怪奇といわれますが、
まさにシンプルではなくコンプレックス――
その魔性とも思われる「複雑さ」を乗り越える、
いまやトータルケアの治療法が、
多くのガン患者から待たれていると思います。
その期待される「ガン治療革命」の新しい考え方が
「ガン統合医療」(Integrative Medicine)
といわれるものです。

統合医療とは、人間の細部を診る西洋医学と、
心身全体のバランスや免疫力からはかる
中国医学や代替療法の長所を組み合わせるという
治療法であるために
さまざまな呼び名で研究実践されています。

●「いのち、からだ、こころ」を診る「ホリスティック医療」

●中国医学と西洋医学を組み合わせる「中西医結合医療」

●西洋医学に東洋医学などをドッキングさせる「トータルケア」

●個人の遺伝情報に応じて患者にあわせた医療をする
  「テーラーメイド医療」

まだまだ、中国医学や代替療法とは、
西洋医学一辺倒の医療界では不当な評価をうけていますが、
ガンには臓器切断だけでは完治しないという
西洋医学の限界もわかってきましたから、
まさに「シンプルからコンプレックスへ」――、
統合医療は、これからの「ガン治療革命」の
大きな役割を担うことは間違いありません。
「ガンはおできを取って治す」といった
単純な病気ではありません。

というわけで、
ガンに克つには
「Simple Type(単純形式)ではなく、
 Complex Type(複雑形式)のガン治療に克つ」――
という、新しい「ガン治療革命」の治療法、
つまり「ガン統合医療」のあり方について、
僕なりの考え方を、
何回かに分けて考えてみたいと思います。


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2005年1月28日(金)

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