元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第887回
注目された「ガン統合医療」セミナー

次の治療ステップとは何か?
世界的に注目されている
新しい「ガン治療革命」の治療法、
「ガン統合医療」の話の続きです

前回も書きましたように、
いま患者は、ガンそのものだけでなく、
治療の複雑怪奇さ、
さらに治療の選択に苦しんでいるといっても
言い過ぎではないでしょう。

確かに手術、抗ガン剤、放射線といった
西洋医学の研究や開発、
また治療ガイドラインというものは
日進月歩で改良されています。
しかし、現実のガン病棟ではどうでしょうか? 

ガンの部位や病期(ステージ)、
患者の体質や年齢など、
個人差、症状差が大きく、
大病院の治療ガイドライン通りには
いかないのが実態でしょう。
また、幸運にも、ガンの原発症状を
手術や化学療法でクリア出来て退院したとしても、
再発、転移の危機と不安を抱えて、
心身の疼痛に苦しみながら過ごしている患者が大半なのです。

では、
より患者本位の「ガン統合医療」とはなにか?
統合医療については、さまざまな角度から、
世界各地に研究団体、医療組織があり、
また各種のセミナーが開かれていますが、
昨年、2004年9月17日に
「これからのガンと統合医療」国際セミナー
国際癌病康復協会健康フォーラム主催)が、
東京・永田町で開かれたことがあります。
日、台、中、米の気鋭の統合医療の医師たちが集まって、
長年の研究成果を発表したものです。

なぜ、とり立てて、
この「ガン統合医療」国際セミナーが
注目されたかといいますと、
このセミナーが、
まさに中国医学のサイドから
発信されたものだったからでした。
漢方薬をベースにして、
西洋医学はもちろん、食事療法、心理療法など
幅広く治療選択肢を組み合わせ、
Complex Type(複雑形式)の治療法=
ガン統合医療を果たすべきだという提案です。
ふたつの提案がなされました。

1.「中西医結合医療」
  西洋医学と中国漢方を組み合わせて統合医療とする

2.「天仙液療法」
  単体生薬ではなく漢方複合薬が統合医療の効果を高める

しかし、一口に統合医療といっても、
治療現場での西洋医学と
中国医学、代替療法との隔たりは大きく、
患者が情報の錯綜に戸惑っている、
いや治療の選択肢に困っているのも事実でしょう。


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2005年1月30日(日)

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