元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第955回
自然治癒力(ホメオスタシス)を科学する

秋田の玉川温泉など、
ラジウム温泉の
『刺激効果=ホルミシス効果』がかもし出す
自然治癒療法=ホメオスタシスは、
「多いに楽しむべし」という話の続きです

おまけに、こうした山奥の温泉にいけば、
森林浴も楽しめますから、
癒しの総合効果として、
自然治癒効果=ホメオスタシスを
高めることも出来ます。
放射線の電離作用により、
小イオン(マイナスイオン)が生成し、
心地よい気分にもさせてくれるのです。

ちょっと理屈っぽくなりますが、
ちなみに、ホメオスタシス(homeostasis)とは、
人間の体は、まわりの環境が変わっても、
体温維持、血糖値の調節、ホルモンの調節など
「いつも生命機能を正常バランスに保つ」
という自然界の基本法則のことをさします。
「HOMEO」 = 同一、類似という意味に、
「STASIS」= バランス状態という意味の言葉を
結合して作られた造語で、
1932年にアメリカの生理学者、
キャノンが提唱した学説です。

ところで、僕たちがスローヘルス研究会で提唱し、
実践している「ガン統合医療」で、
注目の代替療法として
「ホメオパシー」療法があります。
僕の主治医の帯津良一医師も
積極的に取り入れている療法です。

このホメオパシーも
ホメオスタシス=自然治癒療法から派生した
治療の言葉です。
「ホメオパシー(Homeopathy)」とは
ギリシャ語に語源を持ち、
「Homeo」 = 同種、
「Pathos」= 病気または苦痛という意味の言葉を
結合したものです。

そして、ホメオパシー療法については、
18世紀末にドイツの医師
サミュエル・ハーネマンによって
確立された医療体系の一つですが、
実際の治療法は、レメディといわれる
「あるかないか分からないくらいの
 微少量の”毒”を含む砂糖粒」の療剤を飲ませて、
いわば、
「毒(病原)という同類を使って、
 毒(病気)を制する」といった考え方ですから、
いま大学病院などで行われる、
手術や化学剤を投与する治療法とは正反対の、
逆転の発想法なわけです。
大学病院の療法は「アロパシー」といわれ、
逆症療法もしくは異種療法と言われますが、
「ホメオパシー」は同種療法もしくは類似療法と
訳されて区別されています。

というわけで、ホメオパシー療法は、
「まやかし療法」じゃないか、
「科学性、証明性が無い」と蔑視され、
近年は、医療の現場からはずされてきた経緯があります。

しかし、ガンやリウマチのような難病に対して、
「アロパシーでは限界がある」と分かってきたいま、
自然治癒力=ホメオスタシスの考え方の見直しが
じわじわと高まってきているわけです。
ですから、玉川温泉などの
ラジウム温泉療法を楽しむことも、
そうした心身全体のバランスから考え、
自然治癒力を大切にする
古くて新しい療法の一つと考えれば、
まんざら、おかしな療法ではないのです。


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2005年4月8日(金)

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