元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1219回
「攻めの養生訓・7つの教え」

映画『男たちの大和』を観て、
戦時、平時に関わらず、「死に方用意」を覚悟して、
それを乗り越えるエネルギーが、
一人一人にとって大切だ――、
「死に方用意」とは、
平時のいまだからこそ、思い起こすべき、
いのちのキーワードではないか――、
書いている最中
話は、まったく飛びますが、
僕の主治医の帯津良一医師から、
また新刊本が届きました。

まえに帯津医師は、
忙しい診察や講演の合間を縫って、
その読書量だけでなく、
原稿の執筆量もすごい――、
「月刊オビツ」といったスピードで、
本を書きまくっている――、と
書いたことがありますが、
毎月のように新刊を書いておられます。
さて、宅配便を開いて出てきた本が
「あるがままに生き 死を見つめる 7つの教え」
(講談社)というタイトルでした。

タイミングとはおかしなものです。
こうした偶然の重なりをシンクロ現象といって
オカルトめいて大騒ぎする人がいますが、
僕は「偶然を必然に変える」という考えの方が好きですから、
早速、映画の感動が覚めぬ中で、
この本を熟読させてもらいました。

心身に優しい「いのちの守り方」を伝授する
帯津医師らしい、
まさに「戦時の爆裂弾」ならぬ「平時の汚染弾」を、
やんわりとかわすための
ホリスティックな戦時訓、いや、
「攻めの養生訓」が、ぎっしり詰まった、
じつに読みやすく出来上がった本なのです。

生は限りあるもの、
死は必ずやってきますから、
『死を見つめる、7つの教え』が、
これからの「元気で長生き」の要諦だ――という内容です。

では、帯津医師が解き明かす
「攻めの養生訓・7つの教え」とは何か?

1.勤運動(運動にいそしむ)
2.練気功(気功を練習する)
3.節飲食(食事を節する)
4.暢情志(心をのびやかにする)
5.慎起居(正しい日常生活)
6.適環境(環境に適する)
7.補薬物(薬で補う)

この7つの教えが、最も古くて新しい、
東洋の養生法の極意だというのです。
帯津医師が、中国の学術会議に行ったおりに、
向こうの書店で求めた本、
「祝悠健康長寿」(天津中医学院・編)に書かれていた、
3×7=21文字の教えからヒントを得て、
帯津医師の持論――、
「これからの養生は、
 身体をいたわって病を防ぎ、天寿を全うする
 といった守りの養生ではなく、
 日々、生命のエネルギーを勝ち取っていくべきだ。
 胸をときめかせながら、
 攻めの養生を果たしていこうではありませんか」
というのですから、
パワー・エネルギー全快の元気の出る本なのです。


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2005年12月28日(水)

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