元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1221回
正月休みに読む本

バタバタしているうちに、
ことしも終わりですね。

さて、年末年始の休みに旅行に出る人、
自宅で家族団らんを楽しむ人、
いろいろ計画があると思いますが、
やはり、来年からの計をじっくりと考える
よい時期ですから、
普段、読めない本を何冊か読んでおきましょう。

帯津良一先生から届いた新刊
「あるがままに生き 死を見つめる 7つの教え」
(講談社)には、
「攻めの養生訓」が、ぎっしり詰まった、
じつにスラスラと読みやすく出来上がった本ですから、
おすすめです。

1.勤運動(運動にいそしむ)
2.練気功(気功を練習する)
3.節飲食(食事を節する)
4.暢情志(心をのびやかにする)
5.慎起居(正しい日常生活)
6.適環境(環境に適する)
7.補薬物(薬で補う)

とにかく、各項目に渡って、
理論と実践が分かりやすく書いてありますから、
まさにスローヘルス読本です。

たとえば、なぜ「勤運動」=歩くことが長寿につながるか?
について、以下のようなことが書かれています。

「手関節や足関節に原穴という(げんけつ)
 重要なツボがあるからではないかと
 私はにらんでいます。(略) 
 ツボの中で最もエネルギーが強く、
 気の調節能力のあるものが原穴とよばれています。
 手足の末端と内臓を繋ぐ気の道である
 経絡の十二経の根本の原穴は
 内臓の病気を探る
 大事なツボと言われています。
 中でも足腰を鍛えるという点では坂道は最適です。(略)
 トイレも洋式より和式のほうが、
 相撲の蹲踞(そんきょ)の姿勢をとるので、
 より足の原穴が刺激されるのです。
 私も新幹線の和式のトイレが好きです」

練気功(気功を練習する)についても、
もったいぶって考えるのではなく、
ちょっとした運動で呼吸するとよろしいと、
「サラリーマンの方なら、
 昼休みとか、他の部署に行くときに、歩きながら、
 もしくは立ち止まって(略)、
 肩の力を抜いてスーッと吸って、
 下へのめりこむように吐く。(略)
 すると、会議がいやだなという
 マイナスの気分がだんだん減ってきます」

どうです?
日常のちょっとした工夫で、
ガンのような死に直面するような病気の予防になり、
生と死の謎を解き明かしながら、
あるがままの素晴らしい生き方を見つける
この正月休みに読んだら為になる格好の本です。

「10年後の自分に投資するぞ」
この長く続ける覚悟が
『攻めの養生訓』の極意だそうです。


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2005年12月30日(金)

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