元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1259回
「いのちの手帖」で読んでほしいこと

“元気にときめいて生きる”ための3原則は、
「衣食住」より「医食財」にある――、
「人生の師」を持っていれば、処世のパワーは倍増である――
邱永漢さんを始め、わが人生の師と仰ぐ先生方から、
たくさんの原稿をいただき、
とうとう季刊「いのちの手帖」を創刊することになった――、
という話の続きです

前回、わが師であり、86歳、
最長老の芥川賞作家・安岡章太郎さんから、
原稿をいただいただけでなく、久しぶりにお会いして、
元気に長生きのヒケツを伺うことが
出来たという話を書きましたが、
もう一人、敬愛している
鮫島純子さんからも、心温まる原稿をいただきましたので、
少し触れさせていただきます。

鮫島さんは、いのちや健康については、
からだだけではなく、こころの持ち方を大事に考え、
とても、80歳を超えたとは思えない
若々しいエネルギーに満ち溢れているお方なのです。
ちなみに、季刊「いのちの手帖」の原稿を
一番早く書いて送ってくださったのが鮫島さんでしたが、
それだけでなく、最近、パソコンを覚えて
メールで原稿を送っていただいたのには、
編集部一同、びっくり。感心してしまいました。

ところで、鮫島さんとは、
「毎日が、いきいき、すこやか」(小学館・刊)という
画文集を出版され、
それを僕が読んだのがきっかけで、
この数年来、文通をさせていただいているわけです。
ただ、まだ、お会いしたことがなかったので、
これでは失礼と、やはり、ゲラ刷りが出来たときに、
先日、お宅に伺ったわけですが、
背筋をピンとさせて、身軽に、
ニコヤカに立ち居振舞いをされている姿が
とても印象的でした。
話を伺うと、独自の呼吸法、食事法の実践だけでなく、
社交ダンスのクラブにも
通っているというではないですか。
こうした、日々、心身の養生を愉しむ、
しなやかにライフスタイルが、
鮫島さんの若さと清々しさのヒケツなのだと思いました。
素晴らしい生き方をなされている方です。

こんどの季刊「いのちの手帖」の鮫島さんのエッセイは
「希望を未来に 最後の逝き方」というもので、
数年前、84歳にして「仙人のように」ゆったりと亡くなられた、
ご主人をみとったときの闘病記です。
このエピソードについては、
画文集「毎日が、いきいき、すこやか」にも出てきますが、
僕と同じ食道ガンで亡くなられたこともあって、
とても感銘を受けたわけで、
なんとしても、こんどの「いのちの手帖」に
書いていただきたいとお願いしたわけです。

本来、「生き方」とは「逝き方」にも通じる
人生観を秘めているわけですから、
長寿時代の「人生の指針」に
ぜひ、みなさんにも読んでいただきたいと思っています。


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2006年2月6日(月)

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