元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1352回
食事学=「西洋人と日本人」の違い

6月16日から3日間、日本で始めて開かれる
「アンチエイジング国際シンポジウム&エキスポ東京2006」
(AISET2006)の中で、
なんとしても聞いてみたい
ワークショップ・プログラム(参加型の講演)の話の続きです。

ガンを食事療法で撃退して延命してきた僕が、
もうひとつ聞いてみたい、
ワークショップ講演は、
「アンチエイジングと食事療法」といった話です。

前回紹介した、成長ホルモンを補充する「ホルモン補充療法」や、
重金属汚染に有効であると考えられている
「キレーション療法」・・・といった、
最新技術を駆使した療法のみならず、
もちろん、「長生き」も「若生き」も、
日ごろからの食生活、運動を見直すこと、
生活習慣の改善によってもたらされるわけですから、
アンチエイジング(抗老化の予防医学)でも
重要な分野を占めています。

「がん治療を支える栄養療法」という講演が
シャーリー・リーバーマン(USA)博士によって組まれています。
プログラムの案内には次のような概要が書かれています。

「Dr.Shari Liebermanは、
臨床栄養と運動生理学の専門家として
20年以上のキャリアを持ち、
2003年には全米栄養食品協会の
優秀クリニシャン賞を受賞しました。
このワークショップでは、
ミトコンドリア不全・免疫不全・重金属毒・
栄養バランス・メタボリックシンドローム・歯周病などが
慢性疾患の背景にあることをオーバービューした上で、
ガン治療を支える栄養療法のプロトコル(原理)
をプレゼンテーションします」

話の内容は、これだけでは分かりませんが、
おそらく、西洋医学の栄養学に準じた話で、
僕の実践してきた玄米菜食を中心とした
マクロビオティック食事法の原理とは、
似ているようで、似ていないところがあるはずですし、
「延老化」(スローエイジング)「創延命」(スローヘルス)の
研究と実践をしている身としては、とても興味津々なわけです。

さて、一般の西洋医学に基づく、
栄養学の基本原理は、大抵が、以下のようなものです。
(1)バランスよく栄養を摂る
・ 炭水化物、脂質、タンパク質、
さらにビタミン、ミネラルをバランスよく摂る 
・ 脂質、炭水化物、塩分を摂り過ぎない
・ 食品添加物の摂りすぎに注意し、自然の食品の摂取を心がける
・ 野菜、植物性タンパク質、食物繊維の摂取する
(2)食べ過ぎずに腹8分目を心がける
・ 肥満につながるためカロリー摂取過剰に気をつける
(3)抗酸化食品を摂る
・老化、また、ガンや心臓病の原因として
活性酸素の関与が大きいので抗酸化食品を摂る。

ちなみにマクロビオティック食事療法の4原則は以下です。
(1) 一物全体食 野菜は根や皮を捨てずに食べる
(2) 身土不二  季節のもの、その土地に産するものを食べる
(3) 自然食品  農薬や食品添加物、防腐剤などを絶対に使わない
(4) 陰陽調和  中国古来の陰陽の原理に則って、
          食物摂取の調和をはかる――、
日本人の食養研究家たちが開発したマクロビオティック食事療法の
「玄米こそ最もバランスの取れた食品」
とする原理=モノサシとは少し違うところがあるので、
いい機会なので、いまいちど現代日本人にあった,
「創延命」(スローヘルス)の食事学とは何か?
こうしたことも再考してみたいと、僕は思っているわけです。


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2006年5月10日(水)

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