元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1577回
5年前に「食育」を提案

もう5年前に、教育雑誌に書いた、
「命綱としての石塚左玄」という
3ページの僕のエッセイが出てきた――、
「今日、學童を持つ人は、
體育も智育も才育もすべて食育にあると認識して、
獣食貪心に近寄らないようお願いしたい」
と、“食育”の元祖・石塚左玄の主張を引用しつつ、
僕が、石塚左玄という150年前の傑物を知ったことによって、
「ガンを切らず」に治した経緯が書いてあるではないですか?
また、後半には、小中学校の授業に
「食育」を入れろ!と、すでに、僕自身が提案していたのです。

もちろん、その頃は、
マクロビオティック食養生法に従って、
玄米菜食をやっているなどといえば、
「よく、そんな兎の餌のようなもので、よく満足できるな」と
友人たちからは馬鹿にされるのがおちで、
何か、宗教まがいの断食法とでも
勘違いする者もおりました。

また「ガンは食べて治す」という、玄米菜食法の本も
出版していたのですが、共著者で岩手の食生活アドバイザーの
鈴木美感子さん(ペンネーム・鈴木博子さん)が、
書評を頼みに、とある新聞社に行ったところ、
デスクが出てきて、
「エーッ? 玄米食べてガンが治るわけがないだろう」と、
歯牙にもかけなかったそうですから、
5年一昔、いまでは政府が「食育」を声高に叫び、
民間ではマクロビオティックの本が
氾濫しているというのですから、
日本人の意識も変わってきたなあと思っています。

もちろん、政府が、石塚左玄と、その弟子たちが
100年以上も前に理論化し実践してきた
この日本人らしい食養生法を
まだ認めているわけではありませんが、
高たんぱく高脂質の過食の弊害に気づいたことは、
ひとつの進歩でもあります。

ま、食育基本法が生まれた実情は、
30年前にアメリカで起った
国家財政の医療費増大を防ぐために編み出した、
病気予防の食生活改善運動を、
日本政府もやっとモノマネして、
重い腰を上げたというのが本音なわけでしょうが、
どんなに背伸びしても、
日本人の体質はアメリカ人とは違いますから、
やはり、日本の風土・自然に合った「食事法」、
それに伴う小中学生の「食育」の基礎を築くには、、
130年前に、石塚左玄を始祖とする
「マクロビオティック玄米菜食法」に
準拠せざるを得なくなる――、
これこそが、体育、才育、知育の
基本のモノサシになる――、
そう、僕は思っています。

というわけで、
僕が、石塚左玄の提唱を引用して、
小中学校に「食育」を行え・・・と、
5年前に提案し、書き下ろした
「命綱としての石塚左玄」というエッセイを、
みなさんにも読んでいただき、
これからの病気予防だけでなく、
キレる子どもたち、自殺に追い込まれる子どもたちを救う
教育理念として、参考にしてもらいたいと
思っているわけです。


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2006年12月21日(木)

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