元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1878回
続・中高年のガン治療はこれでいいのか?

中高年のガン患者が急増している。
前立腺ガン、肺ガン、胃ガン、膀胱ガン、そして白血病・・・
あらゆる部位のガンが中高年を襲っている――、

この長寿社会を迎えて、決して「ガン=故障」ではなく、
「ガン=老化」ということが解ってきたはずだ――、

どの医者も、どの病院も
まるで自動車工場の機械操作のような
ガン治療《ガイドライン》で、
患者を一杷ひとからげにして、
メスと劇薬漬けにしていている――
中高年ガン治療はこれでいいのか?という話の続きです。

屈強なレスラーや野球の選手と同じように、
ガン=手術、ガン=強力抗ガン剤を奨める・・・、
まるで「機械修理のマニュアル」のような
医療ガイドラインに拘って、
とくに中高年ガン患者を痛めつける方法でよいのだろうか?

むしろ、ガン=老化病の発想に立って、
残る10年、15年の寿命尽きるまでの余生を
ゆったりとソフトランディングできるか?
そうしたスローヘルスなガン治療が、
とくにこの中高年ガン社会には
待望されているのではないでしょうか?

いつまでも、アメリカ式のエビデンス治療をツマミ食いするような
医療改革は、医師や病院、さらに医療財政逼迫の政府にとっては、
よくても、多くの中高年ガン患者の「いのち」を擦る減らす
改悪になりかねない・・・これが問題でしょう。
あなたのご両親は70代、80代でガンと診断されていませんか?
僕の母も認知症、いわゆるまだらボケで寝たきりとなり、
88歳で大往生しましたが、
死ぬ間際に病院で見せてもらった、
中枢臓器のX線写真では、
完全に腎臓など多臓器がガンでやられておりました。
老化=ガン、ガン=老化・・・この医療発想から、
新たなガン治療政策を考え直してもらいたい・・・
僕は、僕の世代の同輩たちと共に、
そういいたい気持ちで一杯です。

そろそろ60代、70代、80代のガン患者の急増に着眼して、
いかに「スローに老化できるか?」
本当の意味でのホリスティック医学を
再構築すべきだと思っています。

いくら長寿社会と言っても、
150歳も200歳も生きるわけではありませんから、
心身ともに、与えられた寿命を、
70年でも、80年でも、90年でも、
なるべく納得できるようなペースで
まっとうできることが至福なわけです。
もちろん、80代であっても
惨い手術や劇薬に耐えられる屈強・頑強な人もいるでしょうが、
大半の中高年患者とは、免疫力も体力も気力も、
20代30代のときに比べれば半減しています。

僕は、ときどきガン腫瘍マーカー値が上って、
あちこちガンがはびこっているような警告を受けます。
胃や脳や呼吸器も心配になることがありますが、
その都度、医師のガイドラインに従って、
切り刻まれていったら、
どんどん生命臓器を失っていくことになり、
むしろ、いのちを縮めることになりかねないわけです。

ま、あと寿命まで10年くらいと思えば、
「切らずに養生」という発想も「老化病」には大切なわけです。
僕は、どちらの人生の道を選択しても同じなら、
「機械修理の道」より
「養生工夫の道」を進んでいきたいと思っています。
よりホリスティックで選択肢の広い「いのち学」としての
中高年ガン治療体制が必要でしょう。
こんなことを、エビデンスに凝り固まった若い医師に言うと、
「あっという間にガンは浸潤するものだよ」と脅されたり、
「ガン爺さんの寝言だ」と失笑を買うわけですが、
これは老化と闘う「中高年世代」の
切なる願いだと僕は思っています。
あなたはどう考えますか?


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2007年10月18日(木)

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