元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1976回
フランス爺さんのお叱りコラム(3)

「長寿幸福」「長寿元気」とは何か?
80歳の親日フランス人ジャーナリストの
アンドレ・キャラビさんは、
いま週刊ポストでムッシュ・キャラビの
「GRAIN DE POIVRE=コショウの一粒・今月のエスプリ」と題する
まさに「良薬は口に苦し」の痛快なコラムを、
月1回で連載していますが、
この正月に出た「週刊ポスト」の辛口コラムも
「目からウロコ」の痛快なものだ――、

まさに「長寿難病」「長寿災難」時代をものともせず、
「長寿元気」「長寿幸福」の道を切り開いている
人生の大先輩だ――というわけで、前回に続けて、
週刊ポストの元旦号(1月18日号)
「今月のエスプリ」で活躍する、フランスのお叱り爺さん?こと、
キャラビさんの警句集を紹介しましょう。
このコラム、いまのメディアでは数少ない本物のエッセイです。

 *

●Même si vous mettez des 
culottes courtes quand il 
fait froid elles ne servent à rien!

“ホットパンツ” はいても、寒いときは 役に立たない!

●Ces temps ci beaucoup de 
dames se prennent pour
un grand Chef en faisant 
réchauffer les mets surgelés du supermarché!

最近スーパーマーケットで買った料理を温めるだけで、
自分が大シェフになったつもりの奥さんが多い!


●Puisque l‘on vous offre siège,ne 
le refusez donc pas!

せっかく席を譲られたのに断らないで!

●Ah,les jeunes de nos jours,ah,
les grandes personnes de nos jours

ああ、今時の若者は・・・・ああ、今時の大人は・・・・・

●On voudrait faire 
des remontrances mais on a peur!

注意したいけど怖い…!

 *

昔、「おばあさんの知恵袋」、「おじいさんの小言」といって、
年配者が若者たちに生活の知恵や人生の指針を教えることによって、
家族や社会が成り立ってきました。
ところが、長寿社会となって、
経済的にも社会的にもそして心の面でも
老若男女のコミュニケーションが崩れ、
青年は切れる!
老人はボケる!
こんなみっともない社会なってきたぞ!ということを
なんと、フランスの爺さん=キャラビさんが警告し、
僕たちを励ましてくれているわけです。

中高年になった、定年を迎えたからといって、
隠居を決め込んだり、落ち込んだりするのではなく、
時代を先見して行くことをやめない姿勢――、
これこそ「長寿の幸福」だと思いませんか?

もちろん、身体の養生ケアがまず第一ですが、ますます
社会全体の知的パワーと心・魂のエネルギーを高める
そうした活動に自分の人生目標を集中して行く心がけが
大切だと思います。
ちなみに、キャラビさんは、1927年フランス生まれ。
同国ペンクラブ会員。
日本在住40年以上の親日家。
1986年「レジョン・ド・ヌール」受章。
「ここだけの話」
「目からウロコの新・アジア―ものしり・つきあい方事典」
といった、痛快辛口のコラム本があります。
興味のある方は読んで元気を貰ってみてください。


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2008年1月24日(木)

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