旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第128回
特例だらけの羽田発国際線

以前、このコラムでも書きましたが、11月30日から、
羽田−ソウル間の昼間のチャーター便が就航することになりました。
「昼間のチャーター便」とは、何とも分かりにくい表現ですよね。
実は、この便、特例だらけで開設される路線なのです。

成田空港が開港して以来、「国際線は成田、国内線は羽田」という
棲み分けがされてきましたが、2001年の2月から政府は、羽田発の
国際チャーター便に解禁しました。ただし、運航時間帯は、
午後23時台から朝6時までに限られていました。
全日空のグアム行きやスカイマークエアラインズのソウル行きは、
いずれもこの時間帯を利用して運航されています。

しかし、今回は夜間ではなく昼間、つまり朝6時から
夜23時までの間に運航されるチャーター便が認められるのです。
ですが一方で、「国際線は成田、国内線は羽田」という棲み分けが、
なくなったのかと言えば、そうではないようで、今回の就航は、
羽田−ソウル間に限った特例だということのようです。

2001年2月には夜間に限った「特例」で、
今回は路線を限定した「特例」。何だか、頭の中が混乱しそうです。
お役人さんは、頭がいいから「特例」がいくつ重なっても、
きちんと理解できるのでしょう、きっと。
ところが、今回「特例」として認められるルールは、
実はまだまだあるのです。本当に頭が混乱しそうです。


←前回記事へ 2003年10月31日(金) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ