蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第1回
日本の自然は旧暦で対照するのがコツ

はじめまして。新登場の野遊び仙人です。
今日から毎日「蓬莱仙人直伝・野行き、山行き、この元気」
を連載いたしますので、
よろしゅうお付き合いのほどオタノ申しあげます。

さて、今日は2003年2月1日ですが、
今日がどんな日か知っていますか?
えっ、テレビ放送の誕生日?
成人病予防週間の初日ですって……?
もちろん、それもありますが、
ぜひおぼえておいてもらいたいのは、
今日が旧暦の1月1日だということです。

ナゼのっけから旧暦の話をするかといえば、
日本の自然と上手に付き合うには、
新暦ではなく旧暦を基準にしたほうが便利なことが多いからです。
たとえば正月7日に春の七種(草)を摘んで
七種粥を食べる習慣がありますが、
この七種を摘むことは万葉の時代から若菜摘みと呼び、
大切な生活行事のひとつでした。

それは、長い冬のあいだ新鮮な青菜を口にできず
ビタミンやミネラルの不足をきたしていた身体に、
欠乏していた栄養素を再び補給できる季節が訪れてきたからです。
現在では、その七種の行事を新暦の正月7日に行っていますが、
実は、その季節に野に出て春の七種を探してみても、
まず若菜と呼べるような状態で目にすることはできません。

ところが、新暦より約1ヶ月遅い旧暦の正月7日あたりになると、
いずれもみずみずしい若菜となって芽吹いており、
その姿をひと目見れば、本来の七種が
旧暦の正月7日の行事であったことに改めて気付きます。
このように、日本の自然と親しく付き合うならば、
旧暦の暦が意外に役に立つということを、
とりあえず知っておいてほしいのです。

ちなみに、春の七種は、ただ新鮮な若菜として食用できるだけでなく、
すべて健康活用できますから、
その具体的な活用法は2月7日の七種の日に紹介することにしましょう。

乞ご期待!

2004年1月31日(土)更新
- このコラムは連載終了いたしました -

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■大海 淳 (おおうみ・じゅん)
作家&自然食品研究家
1943年愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒。フリーランスのエディトリアル・ディレクターを経て文筆家に。植物・菌類・自然食品・アウトドア活動に造詣が深く、最近話題の発芽玄米の開拓者でもある。

主な著書・編書は「釣具曼荼羅」(毎日新聞社)、「薬湯・身近な薬草で健康風呂」「自分で作ろう健康茶」「野遊びクッキング」(いずれも農文協)、「食べられるきのこ百科」・「四季の手作り果実酒」・「アウトドアの極意」・「はじめてのきのこ・山菜採り」(いずれも主婦と生活社)、「野外生活図鑑」・「野遊び図鑑」(いずれも主婦の友社)、「手作りかつお節図絵」・「はじめてのきのこ栽培」(いずれも雄鶏社)、「食べられる野草」・「冒険術入門」(いずれも徳間書店)、「山菜クッキング」「きのこクッキング」(いずれも晶文社出版)、「発芽玄米の謎」(二期出版)、「発芽玄米のすべて」(総合労働研究所)など多数がある。


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