今日から食卓が豊かになる
おいしくて簡単にできる

第3回
揚げ鶏  揚げ鶏

鶏肉の料理はたくさん作りますが、
中でもこの炸子鶏は、
よく作る得意料理のひとつです。
中国では、鶏一羽をつぶして料理するのが
なによりのもてなしと
昔から考えられていますので、
それにはこの料理など、ぴったりなのです。

揚げ鶏

丸のままの鶏を油で揚げるのですが、揚げるだけで
完全に火を通すことは難しいので、
先に下ゆでをするようにします。
ゆでてから水あめかはちみつを入れたたれをぬりながら
4〜5時問乾燥させますので、
とても時問がかかるようにも思えるでしようが、
お客さまにも向く比較的豪華な料理なので、
揚げる寸前までは前もって済ませておいてもよろしいでしょう。

このたれに水あめを人れることによって、
揚げたときにきれいな照りがでますから、
砂糖でもできないことはありませんが、
なるべく水あめかはちみつを使っていただきたいと思います。
揚げ上がった鶏は、適当な大きさに切り、
レモンや花淑塩をつけていただきます。
お客さまにこの料理をお出ししますと、
ささ身やもも肉を召し上がって、
手羽先や頸を残す方が多いのですが、
このほうがずっとおいしいものです。

写真で鶏につけ合わせてあるおせんべいのようなものは、
龍蝦片というえびせんべいです。
これは堅く乾燥した薄いお餅のようなものを、
弱火で焦げないようにじっくり揚げたものです。
青味は中国のパセリですが、手に入らない場合は
もちろん普通のパセリでもかまいません。
中国のパセリは、その独得の香りに好きずきがあるようです。
鶏一羽では多すぎると思われる場含は、
もも肉二本にしてもよいでしょう。
もも肉にすると、下ゆでも揚げることも、簡単に手早くてきます。



材料
1羽(1.2キログラム)
鶏肉の下味用調味料
大さじ3
花椒塩 大さじ2
たれ
片栗粉 大さじ1
水あめ(またははちみつか砂糖) 大さじ1
大さじ1
大さじ1
熱湯 大さじ3
  
揚げ油 5〜6カップ


作り方
1. 深い鍋に水をたっぷり入れ、火にかけます。沸騰したらよく洗った鶏を丸のまま人れ、弱火で20分間ほどゆでます。
2. 鍋から鶏を取り出して熱いうちに酒と花淑塩をまんべんなくぬります。
表側だけでなく、内側にもよくぬって10分間ほど置いておきます。
3. 片栗粉、水あめ、酢、酒、熱湯を合わせてよく混ぜます。
4. 下味をつけた鶏を丸のままたこ紐でからげてぶら下げ、(3)のたれをはけでぬります。4〜5時間そのまま乾燥させますが、この間に三回くらいたれをぬるようにします。
5. 食べるときに丸のまま油で揚げるのですが、大きくて油に入りきらないでしょうから、たこ紐を持って油の中にぶら下け、油に半分つけながら、油を杓子ですくってかけるようにして揚げます。
6. 揚げ上がったら、油がきれるまでぶら下げておきます。
油がきれたら適当な大きさに切りますが、汁が出るのでまな板や包丁をふきんで拭きながら切るようにします。汁をそのままにしておくと皮がベトベトになってしまうからです。皮はパリパリしているほうが、ずっとおいしくいただけます。


調理のポイント
鶏が丸のままなので、揚げるだけでは火が通りにくいため、必ず下ゆでします。
下味の酒と花淑塩は、鶏の表側だけでなく、内側にもていねいにぬります。
まな板や包丁はふきんで拭きながら切ります。そうしないと、汁で鶏の皮がベタベタになってしまいます。

2003年5月21日(水)

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