|   第21回 
          そろそろグッバイサラリーマン? 
        新聞などでご存知の方も多いと思いますが、 
          来年の4月からサラリーマンの社会保険制度が大きく変わります。 
          健康保険の医療費負担が2割から3割へ、 
          保険料の算定について、 
          給料・賞与をも含めた総報酬制度への移行などです。 
        保険料が総報酬制度をとることで、 
          従来、健康保険0.3%、厚生年金0.5%と、 
          かなり低めに徴収されてきた賞与の保険料が、 
          給料と同率で徴収されるようになります。 
          これによって、 
          年収における賞与の割合が高ければ高いほど、 
          保険料の負担が増えることになります。 
          ある試算によれば、 
          その割合が3.8%以上であれば健康保険負担が、 
          3.8ヶ月以上あれば厚生年金負担が増えるそうです。 
          もちろん、 
          給料を少なく、賞与を多くという具合に、 
          給料と賞与との保険料格差を利用して負担を軽くしてきた会社も、 
          当然、今まで以上に保険料を支払わなければならなくなります。 
        これだけ不況が続き、企業収益が低迷し、 
          リストラで失業率が5%にもなっている中で、 
          社会保険充実のための財源を確保するのですから、 
          保険料の値上げ、 
          支給額の切り下げは、 
          ある意味仕方ないことだと思いますが、 
          そうであるなら、 
          加入すべきところにはきっちり加入してもらって、 
          とりっぱぐれを失くするようなシステム作りは、 
          現役世代の公平を満たすために必要なことと思います。 
        2週に渡って、 
          「サラリーマン、給料明細見てますか?」 
          というコンセプトで書いてみましたが、 
          所得税は丸ごと持っていかれるは、 
          社会保険料もばっちり取られるはで、 
          やっぱりサラリーマンは、 
          お得じゃないね。 
        そろそろグッバイサラリーマン? 
        また来週。 
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