第41回
カフェの今を知る その16
小さなカフェからコーヒーメーカーに

昨年コーヒー業界の話題の一つに
小さな焙煎機(ばいせんき)が
300台以上も売れた事があります。
小さいと云っても一回に2kg以上(200杯分)を
約20分で焙煎出来る機械で
煙や臭いを除去する公害設備を備えていて
300万円から500万円までの投資額になっています。
この半数がカフェを併設し、
半数がコーヒー豆の販売に特化した業態になっています。

この小さな自家焙煎の店が、
店内だけの消費と家庭用の販売から大きく成長して、
月に10tから20tのコーヒー豆を販売する
コーヒーメーカーになった店が全国に目立って来ました。
例を上げると茨城県勝田市にある
サザコーヒー」は小さな自家焙煎のカフェでしたが、
現在では月間に20t以上のコーヒー豆を製造し販売をしています。
勝田市にある本店は映画館を買収して
大きい焙煎機や、包装機を備えた工場と
コーヒー豆や食器の販売を主とした売店を併設したカフェ部門、
そして残りは画廊と云う素敵な本店になりました。

サザコーヒーはさらにコロンビアに直営の農園を持って、
最良のコーヒーを生産しています。
最近では東京、代官山の高級食品店の内にも
コーヒー挽き売り店を出店しています。
始めからコーヒーメーカーまでなろうとして
自家焙煎の店を創業したのではないのに、
経営者の鈴木さんの物の見方、考え方、
行動の仕方が他の店と違っていたのです。
成功するにはまず地域一番店になる事。
お客様が本当に役立つ事を経営の最優先に考える事。
そして一つの理想を掲げて
従業員に良く理解してもらいガラス張りの経営をする。
サザコーヒーはこの考え方と行動を一致させたからです。


『学んだ事は行いなさい、行って学びなさい
これを学行一致と云う』


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