第58回
ストアコンセプトの実際 その3
118日前 昼カフェベーカリー
夜オーセンティックカフェはどこにもない!!

昼はカフェベーカリー、
夜はフルサービスのオーセンティックカフェ
と云う業態は極めて珍しい業態です。
そもそも二毛作型の定義は
(1)昼と夜の売上比率は50:50が望ましく
  どちらかが70%を超えるとその効果がない

(2)昼と夜の客単価の差異は4倍までが理想

(3)店内環境は昼と夜、出来うる限り可変させる

(4)スタッフも同様、昼、夜は変えて妥協させない

(5)昼と夜の損益計算書を二つ作り責任を明確にする
があります。

松井さん達が考えた
昼のカフェベーカリーの客単価は450円、
夜のオーセンティックカフェは800円ですから
およそ2倍弱です。
売上比率は計画比で60:40です。
これならりっぱな二毛作型店舗になります。

こうしたモデル店がないかを
インターネットで探しても中々見つかりません。
思いあまって外食企業向けの専門誌の
編集部に電話をして見た所
親切に話を聞いていくれ、有力な情報をくれました。

今から7年位前に東京東銀座の
歌舞伎座の隣りにあった
セルフサービスカフェが大変繁盛していて、
この店が昼セルフサービスカフェ、
夜フルサービスのカフェだったと云うのです。

すぐそれを見たいと云った所、
それは今はない、大手の石油元売業の直営店だったが、
建物が古く耐震力がないのでビルごと建て直し、
現在は新しいビルでイタリアンレストランに変ってしまった。
しかし当時取材した記録や記事があるので
差し上げても良いとの事。

こうした専門誌の情報は毎月捨てられ
ダンボールで10ヶ以上と云うのですから
まさしくそれは「お宝」です。
親切な編集部から送られて来た資料を見て、
松井さん又びっくりします。
それはあの村田さんのパンが写っていたのです。


『一枚の写真や情報を活かせば
1000万円の価値あり』


←前回記事へ 2003年5月12日(月) 次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ