第1回
大学で法律を学んでも即戦力にはなりません。

はじめまして。弁護士の高島秀行と言います。
最近、巷では「訴えてやる」などというテレビ番組が流行ったりして、
弁護士がマスコミで取り上げられる機会も多くなってきます。
それだけ、皆さんの法律や裁判といったものに関心があるのでしょう。

そこで、邱さんの創業大学でも、法律講座を設けることにしました。
これは、邱さんの
「大学で法律を勉強しても、社会に出てお金の借り方もわからない」
という一言から始まりました。

確かに、私も、今は弁護士をしていますが、
自分の大学生活を振り返ってみて、
ただ、大学の授業を受けただけで、
大学を卒業して会社に入ったとしたら、
法律が使えるようになっていたかは疑問です。
それは、私が単に大学のときに遊んでいたから
というわけではなく(もちろんそれもあるでしょうが)、
大学の授業は、学生が理解しやすいか、とか、実際の社会で必要か
という観点から講義をしているわけではないからです。

大学では、民法や刑法といったそれぞれの法律の体系に従って、
法律制度の概要を説明し、条文の解釈で争いのあるところを、
どちらと考えるのが正しいかを学ぶのです。
この数行を読んだだけで、法律の勉強は難しい
と思われたんじゃないでしょうか?

創業大学では、大学と名前はついていますが、
難しい法律の解釈の仕方を学ぶわけではありません。
だから、このページを読んだからといって、
司法試験に受かるようにはなりません。
でも、このページを読んだ方は、実際のビジネスで、
法律ではこんなことが必要なのか、こんなことになっていくのか
ということがわかってもらえると思います。

2003年8月15日(金)更新
- このコラムは連載終了いたしました -

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■高島 秀行 (たかしま・ひでゆき)
弁護士 第一東京弁護士会所属 
昭和40年生まれ。慶応義塾大学法学部法律学科卒業後、平成6年4月に弁護士登録。現在、渡辺・高島法律事務所経営。著書に『企業のための民暴撃退マニュアル』『Q&A改正派遣法早わかり』『相続・遺産分割する前に読む本』(以上、税務経理協会)などがあり、頭で儲ける時代「起業家のための法律相談」(あいであらいふ)など各種雑誌でも連載執筆中。

■高島秀行さんへのメールはこちらまで: takashima@9393.co.jp


 
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