弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第321回
造り酒屋のピンチ

日本酒の消費量が減っており、
廃業する造り酒屋が増えているというテレビ番組を見ました。
その番組の中では、
日本酒の販売量(あるいは金額)が酒類の中で、
最下位とのデータが出てきました。

お酒の中では、
日本酒が一番好きな僕はびっくりして、
インターネットで、国税庁の出している統計を確認したところ、
最下位ではないようでした。
しかし、ここ10年で、
日本酒の消費金額は、約半分に減っています。
何と、焼酎は、
この間に倍とまでは行きませんがかなり増えています。
市場が、半分に縮小してしまうと、
経営が厳しくなるところも出てくるでしょう。  

ただ、造り酒屋のイメージとしては、
少人数の職人が
良いお酒を造ることを目的にしているというもので、
どちらかというと、
マーケティングや営業・宣伝その他経営の効率化など
通常の会社であれば、
行われていることが行われていないという感じがあります。

実際、番組では、
大手酒造メーカーがコンビニと組んで
若者向けの商品開発をしたり、
造り酒屋が民事再生手続により
人材派遣会社に買収され経営再建をしたりしていることが
取り上げられていました。

経営がうまくないことにより、
売上げや利益が上がらないのであれば、
経営者が変われば、うまくいく可能性があります。
日本酒ファンとしては、
民事再生でも、M&Aでもいいので、
経営を再建して、
おいしいお酒を提供してもらいたいと思います。





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2008年1月8日(火)

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