第400回
話題のグーグル・ストリートビュー

みなさんは、
グーグル・ストリートビューというサービスをご存知でしょうか？

検索サイトで、世界的に有名なグーグルでは、
地図の検索サービスをしていますが、
さらに、一歩進めて、現地の風景というか、
現地の写真を見ることができます。

僕の事務所の住所は、東京都港区虎ノ門１−11−７です。

グーグルの地図で検索すると、
住所の場所が示されますが、
ここで、ストリートビューのボタンを押すと、
僕の事務所の入っているビルの１階の写真を見ることができます。

道路に沿って写真を動かしていくことができ、
道路沿いの街の様子を見ることができます。

ただ、ストリートビューを使って、試しに、
僕の事務所のビルから虎ノ門駅まで行こうとしたら、
なかなか思うようには行きませんでした。

さて、このストリートビューは、
公道から撮影した写真をそのまま載せているようなので、
あまりいたことを知られたくない場所にいたことが
知り合いにわかってしまう。

個人の居宅の様子などが公開されてしまう。
ことがプライバシーの侵害になるかということが
法律上問題となっています。

知られてはまずい場所にいることは、
もともと他人から見える公道での行為なので、
プライバシー侵害になるか問題となります。

しかし、仮に他人に知られたくない場所にいたとしても、
一瞬通りすがりで見られるだけの行為ですが、
写真として公開されると、固定され、
より多くの人が閲覧可能になるということで、
個人が特定されるくらいの写真であれば
プライバシーの侵害になるおそれは高いと思われます。

居宅の公開はと言うと、
居宅は、公道から、いつでも誰でも見ることが可能なものなので、
居宅の中での生活が公開されていないようであれば、
プライバシーの侵害にはならないと思われます。

なお、グーグルでは、個人が特定され、
プライバシーを侵害するという申し出があれば
削除するとしているようです。