弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第676
訴えられたらどうする?

「訴えられたらどうする?」は、
裁判について知識のないみなさんに裁判の手続を説明するために、
このhiQで連載したものです。
その後、税務経理協会から本として出版されています。

この「訴えられたらどうする?」というタイトルと企画は、
何とQさんが、僕のために考えてくれたのでした。

ただ、漠然と裁判の基礎知識や
裁判の手続きQ&Aというタイトルで説明するより、
「訴えられたらどうする?」と、
裁判を起こされるとどうなるか、あるいは、
実際に裁判を起こされて不安に思っている人に呼びかける感じが、
とてもよく、このタイトルは、僕も気に入っています。

それに、裁判手続を説明するのには、
訴える側よりも、訴えられる側に焦点を絞った方が、
説明しやすいのです。

訴える側は、訴える種類によって、
どのように請求を立てるかが違ってきますので、
なかなか単純に説明できないのです。
そもそも、訴えるかどうか、
勝てそうかどうかどう判断するかという難しい問題もあります。

これに対し、訴えられる側は、
基本的に、裁判を起こされたら、
それに対応しなければ裁判は負けてしまいますから、
対応しなければならないのです。

そして、訴えられた場合の対応の方法は、基本的には同じです。

Qさんは、別に法律の専門家ではないですから、
訴えられた場合の方が訴える場合よりも、
裁判について理解しやすいとか、説明しやすいということまでは
考えられてはいなかったと思いますが、
流石、Qさん、どんな分野でも、目の付け所が素晴らしいですね。

出版された「訴えられたらどうする!!」(税務経理協会)は、
訴えられた、あるいは訴えられそうな状態で読むと、
今後どういう場合にどうしたらよいかが
わかりやすく書かれており、
役に立ったと言われることが多いです。


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2011年8月16日(火)

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