11月6日(水)
曇り、風力3以下、
最高気温10℃、最低気温2℃
もうすぐ、ドラム缶やきいもの季節です。

第3回
日式サービスに商機有り

世界のマクドナルドでさえ、この様な状況ですので、
他の地元系の商店、レストランなどは言わずもがなです。
中国の接客業、サービス業の水準は
非常に低いと言わざるを得ません。

この状態は、高い水準の接客、サービスのノウハウを持っている
我々日本人にとっては、大きなビジネスチャンスとなります。
中国は豊かになるに連れて、多少金を多く払っても、
ちゃんとしたサービスを受けたい、という人が増えてきました。
しかし、多くの業界で、
こうした人達の需要を満足させる受け皿が無いのが現状です。
ここに日本式の木目細やかなサービスを持ち込めば、
価格が多少高くても地元の市場に受け入れられる可能性は
大いにあります。

手前味噌になりますが、私の会社では現在、
ヤマト運輸の海外引越の代理店をやっています。
主に、日本企業の駐在員の方が日本から中国に来る時、及び、
中国から日本に帰る時の中国側の通関、梱包、搬入などの
業務を行っています。
サービスは日本の引越と同じ水準で、
食器を割れないように1つ1つ資材で包んだり、
作業員がお宅に入る際には必ず新しい靴下に履き替えさせたり、
洋服を梱包する際には必ず清潔な手袋をはめさせて
洋服が汚れないようにしたりしています。

北京にはたくさんの引越業者がいますが、
地元の業者でこんなサービスを提供出来る所はありません。
私も地元の業者を使った事がありますが、
梱包は自分でやらなければならないし、作業員は臭いし、
荷物の扱いも雑です。
作業員が新居にくつのまま入ろうとしたので、
くつを脱ぐように言ったのが間違いでした。
作業員の吐き気を催す様な強烈な足の臭いが床に付き、
雑巾で拭いても拭いても臭いが取れず、
引越後1ヶ月ぐらいの間、
大量の芳香剤を撒きながら暮らしました。

私の会社では、現在、北京の富裕層をターゲットに
「値段は高いが、気持ち良く引越出来る」
市内引越サービスの提供を検討しています。
「日式高級搬家(りーしーがおじーばんじゃー、日本式高級引越)」
という新しいカテゴリーが築けたら良いな、と思っています。


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