第72回
10年後は高級住宅地、かも!?

五環路が北京の環八なら、四環路は環七、
三環路は山手通り、二環路は明治通りです。
私のオフィスがある幸福大厦は北京の副都心、
燕莎エリアに属し、三環路の内側。
私が住んでいる左家庄の国際友誼花園も三環路の内側。
両者の間の距離は約1.5kmとなると、
東京で言えば、差し詰め
「代々木のマンションに住んで、
自転車で新宿のオフィスまで通っている」
という様な感じでしょうか。
こう書いてみると、う〜ん、何と贅沢。

左家庄も今はまだ、住宅がたくさんありますが、
今後、北京の市街地の開発が進めば、
代々木の様な商業地に変わって行くものと思われます。
五環路の付近も、今はとんでもない田舎ですが、
10年もすれば世田谷の様な高級住宅地になるかもしれません。

とすれば、今の内に五環路辺りの
安い新築マンションを買っておけば、
10年後にはすごい値段になっているかもしれません。
ずっと北京に住んでいる人達にとって、
五環路付近など、ど田舎も良い所で、
あんな所が住宅地になるなんて信じられない事でしょう。
しかし、高度経済成長期の
東京の変わり様を見てきた我々日本人にとっては、
三環路付近は商業地化し、五環路付近が高級住宅地になる、
というのは、容易に想像出来る事です。

日本人が値上がりと家賃収入を期待して、
中国でマンションを買う、というのは、
中国への投資の方法としては、比較的簡単な部類に属します。
従来北京では、外国人は政府が指定した外国人用物件しか
買う事が出来ませんでしたが、
2002年9月に外国人用物件と中国人用物件の枠が取り払われ、
どんな物件でも購入が可能となりました。

実際北京でも、「日本人オーナー物件」というマンションが
多く賃貸に出されています。
入居してくれるお客さんを見つける事、
家賃を入居者から回収する事、
家の備品が壊れたら直したり取り替えたりする事、
入居者の苦情を受ける事など、
面倒な事は手数料を払えば、
全て不動産会社がやってくれますので、
極端な話、良い不動産会社さえ見つければ、
一回も中国に来なくても、
マンションを買って、賃貸に出す事が出来ます。


←前回記事へ 2003年4月16日(水) 次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ