第144回
「何時間待ったと思ってんだ!」

上海のタクシーでもう一つ良い点は、
上海虹橋空港のタクシー乗り場が、
短距離と長距離に分かれている事です。
これは上海のタクシー、というよりは、
上海虹橋空港が賢いのですが、
短距離の列に並んでいるタクシーは、
最初から短距離の客と分かっているので、
空港から近い目的地を言われても、
悪態をつく様な事がありません。

一方で長距離狙いのタクシーは、
客を乗せれば確実に大きな金額を稼げるのですが、
やはり長距離狙いのタクシーは多いので、
何時間も待たなければならない事があります。
運転手さんの中には、短距離の客を乗せて、
目的地で下ろしたら、またすぐ空港に戻って来て
再度短距離の客を乗せた方が効率が良い、
と考える人もいるかもしれません。
乗り場を短距離と長距離に分ける、という簡単な工夫ですが、
運転手さんにとっても、お客にとっても、
非常にありがたいシステムです。

これが出来ていないのが北京空港です。
北京空港はタクシー乗り場が短距離と長距離に分かれていません。
私は北京に来てからずっと、
空港から20km前後と比較的近い所に住んでいますので、
タクシー代は40元(600円)程度しか掛かりません。
出張から帰ってきて空港でタクシーに乗って、
行き先を運転手さんに告げると、
「おい!近すぎるよ!この距離じゃ幾らにもなんないよ!
俺が空港で何時間待ったと思ってんだ!4時間だぞ、4時間!」
と悪態をつかれます。
言われっぱなしだと悔しいので、
「お前が何時間空港で待ってようが、俺には何の関係も無い!
俺の家が空港から近いんだから、仕様が無いじゃないか!
それとも何か、
万里の長城でも行ってから家に帰れとでも言うのか!
そんなに待つのがいやなら、街で流しをやれ、流しを!」
と応戦するのですが、ほぼ毎回、不愉快な思いをさせられます。

ま、運転手さんも生活がかかっていますから、
何時間も待って短距離のお客が乗ってしまうと、
悪態の一つもつきたくなるのは分かりますが、
空港から近い所に住んでいるこっちは、
毎回不愉快な思いをさせられて、たまったものではありません。
これはタクシーの運転手さんが悪いのでは無く、
タクシー乗り場を上海虹橋空港の様に短距離と長距離に分けない、
北京空港に問題があります。


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