第338回
外資100%のFC解禁!しかし...

「第10回 言われた通りやるなんて、あんたばか?」
でもお話しした通り、内装業者に限らず、
中国の人たちは指示通りに動くのが大変苦手です。
苦手、というか、
「言われた通りにやる、なんていうのはばかでも出来る。
自分の頭で考えて行動する事にこそ価値がある」
と考えている節がありますので、
あえて指示に従わない、という感じでしょうか。

こういう考え方をする人たちですので、
中国ではフランチャイズチェーン(FC)が
なかなかうまくいきません。

FCとはFC本部が商品や経営のノウハウを
各独立事業者に提供する代わりに、
加盟金を払わせたり、
売上の一部をロイヤリティとして本部に上納させる、
というものです。

FC本部にとっては、直営店を展開するよりも、
ずっと小さな資金で店舗網を広げる事が出来る、
というメリットがありますし、
独立事業者側も、
商品や経営のノウハウを本部から伝授してもらえるので、
事業が軌道に乗りやすい、というメリットがあります。

北京の街で、最もFCが多いのがレストラン業界です。
だいたいの場合、個人が開業して、
「おいしい」と評判になった店が、
FC展開を始める、というパターンが多い様です。

ただ、本部の指導が甘いのか、
独立事業者が勝手にアレンジしてしまうのか、
同じ名前のレストランなのに、
店によってメニューが違ったり、
味が違ったり、という事が良くあります。

ですので、北京の人たちの間では、
「昨日、○○っていうレストランに行ったけど、
評判の割にはあんまりおいしくなかったよ」
「それ、どこの○○に行った?」
「東三環路の...」
「だめだよ、○○は前門の本店に行かなくっちゃ」
という様な会話がごく当たり前にされています。
日本のレストランFCでは、有り得ない事です。

12月11日、中国のWTO加盟3周年を迎えて、
外資100%のFCが解禁となりました。
ファミリーマートやローソンなど、
日本のコンビニ業界の会社が、
中国でFC展開を始める、との事です。

しかし、指示通りには動かない
中国の人たちの行動パターンからして、
独立事業者をよーく監視していないと、
商品構成や内装を勝手にアレンジされて、
ブランドイメージががた落ちになる、
という様な事も、
起こり得るのではないでしょうか。


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