第491回
日本の親は中国の親を見習いなさい!

日本よりはるかに治安が悪い中国では、
親たちは、必ず、子供の学校の送り迎えをします。

子供の送り迎えのためならば、
親は会社に遅刻しても、早退しても、
全く問題はありません。
中国では、子供の命がかかっている学校の送り迎えは、
会社の仕事より重要なこと、
という社会的な認識ができているのです。

仕事が忙しくてどうしても時間が取れない共働きの夫婦は、
すでに、定年退職したおじいちゃん、おばあちゃんと同居して、
彼らに子供の送り迎えをお願いしています。
中国にももちろん、嫁姑の問題はあるのですが、
子供の安全は、そんなささいな意地の張り合いよりも、
はるかに重要な問題なのです。

かくいう私の3人の娘たちも、今は、
アパートメントが出してくれるバスで登下校していますが、
起業当初、お金がなくて、そうした送迎サービスのない、
一般のマンションに住んでいた時には、
私と妻で送り迎えをしていました。

子供を学校に送り届けてから、出社するのは大変でしたが、
学校に着くまでの間、子供と学校での出来事や友達の話など、
いろいろな話ができるので、それはそれで楽しいものでした。

日本は中国に比べれば専業主婦がはるかに多いはずですので、
子供の送り迎えをする環境は中国より整っているはずです。
確かに、毎日、子供の送り迎えをするのは面倒ですし、
いろいろと忙しいのかもしれません。
しかし、子供の安全を差し置いても
やらなければいけない忙しいことなど、
あるのでしょうか。

また、共働きの夫婦にしても、
中国のように、会社に事情を話して、
遅刻、早退を認めてもらったり、
おじいちゃん、おばあちゃんと同居して、
送り迎えをお願いすることは可能なはずです。

そんな理由での遅刻、早退は認めない、
なんてことを言う会社であれば、
そんな会社はろくでもない会社なので、
すぐにでも辞めた方が良いですし、
嫁姑の問題があるから、
おじいちゃん、おばあちゃんとは同居したくない、
というのは、子供の命より自分の意地を優先させる
大人のエゴとしか言いようがありません。

もう一度言います。

日本の親は中国の親を見習って、
明日からでも是非、
子供の学校の送り迎えを始めてください。


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