第951回
安くて品質の良い日本のMade in China

当社では現在、おまかせ式VIP引越、
「楽客楽可搬家(らからかばんじゃー)」の
市場投入に向けて準備作業に追われていますが、
その中で引越スタッフのユニフォームを
同業他社とは明らかに違う、
格好が良くて目立つものにしよう、
という話になりました。

その目的の1つ目はお客さんに
「その辺の民工(みんごん、出稼ぎ労働者)に
テキトーなユニフォームを着せて、
にわか作業員に仕立てた他の引越会社とは明らかに違う」
ということを印象付けること。
2つ目は目立つユニフォームを着てきびきびと働く
当社の引越スタッフを見た人に良い印象を持ってもらい、
次回引っ越す時に使ってもらったり
口コミで宣伝をしてもらったりすること。
そして3つ目は
格好の良いユニフォームを着た引越スタッフ自身が、
VIP引越という仕事に誇りを持ってくれることです。

しかし、いくらVIP引越と言っても、
タキシードを着せて引越作業をやらせるわけにはいきませんし、
スタッフの人数がたくさんいますので1着のユニフォームに
あまり高いおカネはかけられません。

種々検討の結果、黒一色のつなぎを買って、
その背中に白抜きで「楽客楽可搬家」のロゴを入れたら、
格好が良いし目立つのではないか、ということになりました。

早速、サンプルを取り寄せるべく
中国国内の会社にいろいろと当たったのですが、
結局、送料を払っても日本から取り寄せた方が
値段が安く品質も良さそうだ、という結論に至りました。

日本から取り寄せた2000円のつなぎは当然Made in China。
しかし、ビジネスパートナーの劉さんは
「これだけの品質のモノは中国では
130元(約2000円)では絶対に買えない」と言います。

中国で作っているのですから直接中国の工場から買えば
もっとずっと安いはずなのですが、
中国国内に出回るのは高くて品質の悪いモノばかり。
日本に出荷された安くて品質の良いモノは、
運賃をかけてもう一度中国に「出戻り」させても、
まだ中国で売られているモノより安い、
というおかしな現象が起きています。

安くて品質の良いMade in Chinaが欲しければ、
わざわざ中国に買いに来るよりも
日本で買った方が良いかもしれません。


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2008年11月17日(月)

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