北京の東二環路、東直門内にある
過橋米線(ごうちゃおみーしぇん)の専門店です。
過橋米線は雲南省の名物料理です。
その昔、雲南省南部の蒙自県に、
科挙を目指して試験勉強をする男性がいました。
彼は湖の小島にこもって勉強をしており、
彼の妻が毎日、
小島につながる橋を渡って(過橋して)
夜食を持っていくのですが、
勉強に夢中の夫は、すぐに料理を食べないため、
彼が食べる頃には、料理は既に冷めきっていました。
何とか、夫にあたたかい夜食を食べさせたい、
と思案を重ねた妻は、
米から作った麺(米線)とスープを別々に作り、
スープがいつまでも冷めないように、
その上に鶏の油を張りました。
夫は夜食を食べたい時に、スープに麺を入れれば、
いつでも、あたたかい湯麺が食べられる、という訳です。
こうして「過橋して持っていく米線」という事で、
「過橋米線」という名前がつきました。
北京は中国の首都だけあって、
中国各地の人が集まってきており、
それと一緒に中国各地の料理も
集まってきています。
中国各地の料理を食べ歩ける、というのは、
北京の魅力の一つです。
撮影日:2005年7月11日(月)
撮影:柳田洋
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