トップページ > 成功の都「成都」からの便り > バックナンバー

   毎週月曜日更新
124. 本屋に行って本を買わずに得をする

本屋に行って本を買わずに出てくることがよくあります。

私はまあ本が好きです。
実は子供のころは、本を読む習慣なんてまったくありませんでした。
が、16歳の頃、夏目漱石にはまって、
17歳の頃デール・カーネギーの
「道はひらける」なんかを読んだあたりから、
本好きが加速しました。

さて、今は中国に住んでいて
日本の本屋さんにいくことはほとんどなくなりましたが、
たまに日本に帰ると本屋さんに行きたくてうずうずします。
私にとって本屋さんにいくことは
もう趣味といってもいいと思います。

そんな私ですが、本屋に行くことは
必ずしも本を買うことだけが目的ではありません。

本屋をぶらぶらしていると、いろいろな効果があります。

1)タイトルを見ていると頭が刺激される
本のタイトルはとても刺激的です。
たとえば、「利益率50%以上の商売だけをやりなさい」
というような本があると、
「なにそんなこと可能なのか?」と
自分が普段の商売の中で
ちょっと固定観念を持ち始めたことに対して、
本のタイトルは、それをはずす効果があります。
つまり脳のリミッターを
本のタイトルがはずしてくれることがあるのです。

2)自分の人生の棚卸
読んできた本は自分の人生のちょっとした縮図です。
読んだことなのない分野があるということは、
ほぼ自分に経験したことのない分野があるということです
(少なくとも私の場合は)。
なぜなら、私は自分の興味をもったことは
まず間違いなく本を買って研究するからです。
だから、本屋の棚をみると、知らないセクションを見つけては、
自分の人生の幅の狭さを感じるのです。

3)自分が今興味をもっていることが分かる
前回日本の本屋に行った時私が何気なく見た本の分野は、
「天然酵母のパン作り」「カフェーのインテリア」
「和牛の飼育」「カラーリングの技術」「テーピングの技術」
「体脂肪を徹底的に落とす」「車の洗車」
「脳に学ぶ体内潜在筋力の鍛え方」
「ポールクルッグマンの経済・・・」
その他経営関連の本・・・等々です。
私は、本屋ではぶらぶらします。
そして目にとまった本を手にして目次だけぱらりと見ます。
自分が手にした本のタイトルを並べていくと、
自分が気づいていない自分の興味の分野や、
もしくは、今の自分が見ている世界の整理ができます。

等々、いろんな意味で本屋に行くのが好きなわけです。

あっ、なんか今回のコラム、メッセージ性がないですね。
(たまにはいいか)


2009年8月10日(月)

<<前へ  次へ>>