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154. 経営者は逃げ道を知れ

このセリフは、日本を代表する
とあるお茶の会社の創業会長さんの言葉です。

その業界で50年以上も戦ってきた人間の言葉に
とても含蓄を感じました。
その方は、とても優しい笑顔をしています。
そしていつもニコニコしながら話すんです。

そんな会長が言うには、お茶の世界も賭博的な
(いまで言う先物取引的に伴うリスクのようなイメージ)
要素がつきまとうところで、
過去周りの何十人が倒産していったなかで、
自分だけが生き残ったのは、運もあるけど、
逃げ道を知っていたからだね、ということが会長の答えだそうです。

まあ、この話のエッセンスそのものはシンプルで、
会社経営が苦しいなかで、
キャッシュフロー(=まあ現金のことです)を
生み出すような技術をどれだけ懐に持っているか?
ということらしいのです。

会長は、そういう技術と先を読みながら
その技術を駆使するタイミングを図っていたということです。

たいていの経営者なら
キャッシュの流れで綱渡りをしたことがあると思います。
私も一度ならず痛い思いをしていますから、
単月の損益よりも長期キャッシュの流れをつねに意識しています。

だから、私の手元には今日現金がどれだけあるのか?
という毎日の報告と、
この先365日の資金の流れがどうなるのか?
という報告が毎月あがってくるようにしてあります。

自分もそういう経験をしたからではないですが、
この会長の「逃げ道」という表現がとてもよくわかります。

理想的な方法ではないかもしれませんが、
私もキャッシュがあぶなそうだな?と感じたときに、
プリペイドカードのプロモーションをかけて、
消費が行われる前に相当なキャッシュインを確保する
というようなことをやったことがあります。

プリペイドのような短期資金繰りで
長期的な資金繰り問題は解決できませんので、
これを乱発するような中毒症状はいけませんが、
逃げ道としての戦術としては
今でも私のポケットにはいっている方法の1つです。

会社の経営は、なによりもつぶさないこと。

これが大切なことだと思うこともあり、
その意味でつぶさないための「逃げ道」をたくさんもつことが
経営者の器量でもあるかもしれません。

たまには、逃げ道をじっくり考えてみることをお勧めします。


2010年3月8日(月)

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