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217.ワイロは野菜で

最近農業に興味を持っている話は以前からしていますが
農業そのものというより、
安全な食物の供給システムに益々興味がでています。

レストラン業を営むものとして、食物の安全供給、低価格供給
原材料による差別化には当然興味がわくところです。

実は数日後に邱先生が成都にいらして、農地を視察されるので
その農地を探していました。

こう言った話は、政府系の友人がよかろうと仲のよい
政府に務める友人に話をすると快く情報を集めてくれると
返事をもらいました。

数日たつと、彼から返事がきて

「キム。いや、ほんとうにこのプロジェクトはいいよ。
知っての通り、中国はいま食品安全確保にやっきになっている。
昨日の夜は、ある要人とあってその話をしたんだが
彼も個人的に大賛成していたぞ。
彼が言うには、最近では政府の要人にたいする贈り物で
もっとも喜ばれるのは、安心な野菜らしい。
”金はもうある。物ももうある。
あとは、健康さえあればいい”
というのが、彼らの一番の関心らしい。」

「ところで、この話は、誰が探しているの?よかったら俺の友人の
外資投資促進部の局長に話をしてやろうか?」
「ああ、うちの邱永漢先生の案件だよ。よろしく頼む。」

(数分後電話がかかってきて)
「きっ、きむ。邱永漢ってあの邱永漢か?先方の局長が
邱永漢の名前を聞いただけで、”その案件は大きすぎて
うちでは扱えない”と断ってきたぞ!?
最低でも市長クラス以上でないと。。。」

さてさて本題に戻ると、中国人と一回食事をすれば必ずでる
食品安全の問題。

日本人がどういう価値を出せるか
引き続き考えてみたいと思います。


2011年5月30日(月)

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