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250.私欲公夢

前回、わたしの欲は10億と書きましたら、
いくつか反響を頂きまして、私自身ちょっと舌たらずというか、
乱暴な書き方をしたかなと今回のコラムを書き出しています。

いや、そんなつもりじゃ、と思わず声を出して苦笑いしてしまったのが、
-10億とはあんまりにも小さい夢じゃないですか。
-そんなんじゃ、邱先生はがっかりしますよ。
-いやいや大丈夫、上場すれば10億どころか50億はかるいですよ
といったご意見です。

私には夢があります。
そして私欲という名の欲もちょこっとはあります。
でも、昨年コラムに書いたことがあるように、
一生懸命仕事してましたら、私欲の部分はあまり重要ではなくなってきておりまして、
どうやら、欲することを書き出しても
せいぜい10億円だというのが前回のコラムの意味です。

うまいものが食いたいとか、良い車に乗りたいとか
(まあ、例えで書いておりまして
わたし実は車の欲はあんまりないのです。)わたしも可愛い欲だなと思います。
でも私欲とはその程度です。

事業家の欲は、
社会に対しどれだけ感謝してもらえる事業や活動が出来るかです。

私には、ビジョンシートがあります。
自分の夢、使命、短期、長期に渡って書き出したものです。

もしお金の部分を取り出せば、個人の資産1億元(約12億)、
企業資産100億元(約1200億円)という風に書いてありまして、
あくまで個人の部分については、それぐらいでもう満足であるが、
企業として様々な投資をしたり、活動を行うには
最低1000億ぐらいの規模はやると考えております。
でもそのお金は、私にとっては公の金であり、
社会や投資家から信頼され感謝され一時預かっている金ですから、
私の物ではないので自分のためには一切つかいません。

私が中国にまできて本当にやりたいことは、
1つは、自分が仕事、お金、人生のあらゆる制約から解き放たれて
自分らしく自由な精神でもって幸福に働き生きることであり、
もう1つはかような価値観を共有できる仲間を見つけ
世界に通用する人財を創ることであります。
その中には、邱永漢学校の門下生として私が感じ取れる、
邱先生が一生をかけて見いだした哲学なり価値観を多いに含んでおります。

どうぞご安心ください。
結構ちっちゃい私欲ですが、公夢は大きく、志高く生きております。


2012年1月9日(月)

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