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8.ニュータイプの絶世美人

中国の美人・美容研究の歴史は長く、
紀元前800年頃の商周という王朝では
既に美容に従事する「婦容」という職業があったと言われています。
時の皇后・妾たちの美しさを保つために、化粧や身だしなみ、
身体を清潔に保つためのお世話をしていたそうです。

中国には古代から伝わる「淑女の掟」があります。
それは「三従四徳」という言葉で、儒教の考えが根底にあります。

「三従」は、
「若い自分は親の言うことを聞き、結婚をしたら
夫の言うことに従い、老いては子の言う事に従いなさい」
という意味です。
社会経験豊富な人のアドバイスに従うことが賢い淑女の処世術ということでしょう。

「四徳」は、
一つ「世間の規範に外れたことはせず、控えめに行動すること(婦徳)」
一つ「言葉は慎重に選び、人から嫌われることは避けること。(婦言)」
一つ「身だしなみを整えて常に清潔を心がけること。(婦容)」
一つ「裁縫・料理などの生活技能を身に付けること。(婦功)」という

中国人の知人女性数人に「三従四徳」について
意見を聞いてみたところ、
それについて長い時間意見を聞かされる羽目になってしまいました。

一番多かった意見は、
「四徳には共感するところが多いけど、三従には納得できない。
なぜなら、いくら目上の人でも自分の意見と違うことには従いたくないからねっ。」

どうやら、社会経験豊富な人よりも、自分の判断に自信があるようです。
頼もしい限りですね・・・。(笑)

中国人の夫婦には共稼ぎが多く、女性は結婚後・出産後も
働き続ける人が多く、家事は夫婦で上手く分担しているようです。

中国の一般の企業ではサラリーには男女による差がなく、
サラリーはポストや能力、仕事内容によって決められているため、
夫婦でも女性の収入のほうが多いことは珍しいことではありません。

私の周りの夫婦には、力関係の傾向があって、
基本的には稼ぎが多いほうが性別に係わらず立場が強く、
家事は相手にさせることが出来る。
しかし、稼ぎが同じ位であれば女性上位になるようです。
絶世健美で働く中国人女性は、
「家事なんてしたくないから、旦那より仕事を頑張っているんだ」
と言い張っていました。

女性の発言力が強い中国における「絶世美人像」は、
仕事ができてオシャレにも気が使える(四徳を実践できる)女性のようです。

<つづく>

絶世の活動情報 : www.zessei.com


2008年3月15日(土)

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