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75.名医とヤブ医者のはなし
日本で漢方といえば「葛根湯」。
江戸時代の落語に「葛根湯医者」という話があります。
葛根湯しか処方しないヤブ医者のことで、
頭痛の人、腹痛の人、目の調子が悪い人、
どんな患者が来ても葛根湯だけしか処方しません。
ついには患者の付き添いで来た人にも
「あなた、葛根湯を飲んだ方がいいね」と言って
手抜きがバレてしまうという落ちがあります。
この落語、手抜きの医者の魂胆がばれるところも面白いですが、
当時、葛根湯が万能薬だったという理解が基本にあるので
ありえそうな話だなあとついつい笑ってしまうのだと思います。
もし外科手術が進んだ現代版の落語があったら、
「悪いところは切り取りましょう」なんて言うお医者さんの
血みどろのシュールな噺が出来ていたかもしれませんね。

この落語を知ったとき、
よく漢方の特徴を言い当てている話だなと思いました。
なぜなら、私たち絶世健美の漢方化粧品・サプリの開発者である
王振国先生がある意味、葛根湯医者ならぬ
天仙医者だと前々から思っていたからです。

王振国病院の処方はびっくりするほどシンプルで、
ほんの数種類の薬が全ての治療の核にあります。
また、王振国先生と化粧品や
漢方サプリメントの商品企画をしますが、
生活習慣病のための商品は2種類しかありません。
王先生が忙しくて新製品を開発する時間がないとか、
手抜きしている訳ではなくて、
「これだけでいいんです」
という王先生の考えや漢方の哲学が反映されているからなんです。

漢方では「万病一元、血の汚れにあり」といい、
血を綺麗にすることに集中されています。
昔からある漢方も名前は一緒でも
現代でも研究開発が続けられていて、改善されているのです。
そういった漢方哲学の背景もあり、
商品が色々あると色々便利そうに思えるのですが、
私たちは漢方らしくシンプルに2つの商品を展開しています。

しかし、こんなにシンプルでいいの?
と思う人もいるんじゃないかと、ちょっとだけ心配です。
葛根湯医者の落語、漢方の誤解され易い一面もとらえていて、
実はあんまり笑えないのでした。

<つづく>
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2009年6月26日

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