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108.マッサージからヨガに転職した男

以前、マッサージ店の店長をしていましたが、
当時一緒に働いていたマッサージ師の張君が、
ヨガの修行のすえ、ヨガ教師として就職しました。
先日再会したところ、なんでも、
彼はマッサージ師として働いていた時の
2倍の給料をもらっているそうで、若干20歳ながら
ヨガ教師の彼女と北京郊外にマンションも購入し、
OBの中では彼が一番の出世頭となったのでした。

ヨガは北京でも富裕層の間で流行してずいぶんたちますが、
ずいぶんお客さんの筋がいいのでしょうね。
そういう私も、品がいいわけでも富裕でもありませんが、
ヨガ教室に混ぜてもらっています。
美容、健康の仕事をしていると、
運動、呼吸法をおろそかには出来ません。
ビタミンやミネラルを補っても、
血液や酸素がからだに行き届かなければなんの意味もありません。

張君に、ヨガ教室では気兼ねして聞けないことを
いろいろ聞いて有意義だったのですが、気功とおなじく、
ヨガのコツも簡単にいうと「調身」「調息」「調心」だそうです。
つまり、からだを動かして血流を良くしながら(調身)、
呼吸に意識を集中して(調息)、
こころを落ち着かせます(調心)。
息は4カウント吸って、4カウントとめて、
8カウントで吐き出すというふうに教えてくれました。

気功では、呼吸は「悠久の時間」にアクセスするためのもの
と考えられています。
自分の周りに流れている、悠久の時間を感じながら息を「吸」い、
自分のからだの空気を「吐」きながら、
悠久の時間に同調させていくのです。
インストラクターの言う通りにしていると、
そんな不思議な事を思わずとも、
家にいるよりもリラックスした状態になり、
普段のストレスから解放され、体躯が強くなるのを感じます。

マッサージはマッサージ師にケアーを委ねますが、
ヨガは自分の健康を自分で管理するセルフメディケーションです。
それをサポートするほうに回って
自分の価値をあげた張君のお話でした。
中国でも、予防的なセルフメディケーションに
高い価値が見いだされるような流れを少し感じています。

<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com


2010年2月12日

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