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2.農業と私(1)

「佐賀県」、
みなさんはどんなことを連想されますか?
佐賀は私の故郷です。
肥沃な佐賀平野では米や麦、大豆、たまねぎが栽培されています。
アスパラ、いちご、みかん、佐賀牛、三瀬鶏も特産です。
佐賀県はあまり目立ちませんが、
実はおいしい海の幸・山の幸と
素敵な器が作られている穴場の県なのです。

私は米農家の長男です。
農業は私にとって、やるべき当然のものとして、
小さいころから両親の背中を見ながら育ちました。
18歳くらいの時、
「自分が思い描いている農業とは、何か違う」と、
次第に農業不振に落ちた時期があります。

そんな私を「農業好き」に変えてくれたのは、
日本の農業を飛び出し、
ニュージーランドに1年間滞在したことがきっかけでした。
人の数より羊の数が多い自然豊かな畜産大国。
乳製品やはちみつ、果物がとてもおいしい国です。
ニュージーランドには、それまでの私が知らない、
全く新しい農業がありました。
大規模な土地管理する農業、食の安全を第一に考えた農業、
外国人と共に働く農業。
私が強く感じることができたのは
「自分の力で切り開く、自由な発想の農業」でした。

帰国後、本格的に農業を勉強するため、学校に通いなおしました。
その後、ドミニカ共和国の環境保全型農業プロジェクトに参加。
商社で花卉の輸入業務をしたのち、
邱先生にチャンスをいただき、
雲南でコーヒーの栽培に没頭しています。
このコラムを通して、
一人でも多くの方に農業のファンになっていただけたら幸いです。
(田代正樹)


2009年12月16日(水)

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