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28.にーはお、雲南!〜田植えの季節〜
近頃車を走らせていると、
目の前に現れた巨大な角を持つ水牛に行く手を阻まれます。
農家の人に連れられてのんびりと歩く姿は、
雲南だけでなく
インドやタイ・ベトナムでもよく見られる風景です。

コーヒー農園の周辺の畑は、
乾期にジャガイモやトマトなどの野菜栽培が終わると、
雨期には水田になります。
6月からの田植えの準備は、
ほぼ万国共通で次のような手順で行われています。

「堆肥の施肥→荒起こし→水入れ→代かき→整地→苗の植付け」

ここで大活躍するのがトラクターではなく、
大きくて丸っこい体つきの水牛。
荒起こしと代かきの重労働を、
農家の人と二人三脚で行います。
優しい瞳は、愛嬌もたっぷり。
初めは少し怖がりましたが、娘にとっても大好きな遊び相手、
せっせと草を食べさせています。

水牛を使った農法は、環境にもやさしい農法です。
大型トラクターのように土を踏み固めることもなく、
糞は堆肥として循環させ、稲の成長を助けてくれます。
農地や道路脇の草を食べるのでほとんど餌代はかかりません。

整地が終わると、いよいよ苗の植付け。
水田を遠くから見ると、
まるで大勢の行楽客で賑わう潮干狩りの浜のようです。
村人総出で、一株一株しっかりと手で植付けていきます。

初めてだとすぐ腰が痛くなって、2時間と続かない作業です。
すべての水田の植付けを終えるまで一週間を費やします。
田植えが終わり、苗が根付くと、
辺り一面さわやかな新緑に包まれます。

米の専業農家で育った私は、
物心ついた時から、田んぼに慣れ親しんできました。
所変わっても、田植えの風景を見ていると、
故郷や仲間をふと思い出し心が和みます。


2010年6月16日(水)

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