★ Sさんからのお便り (9月11日付)

世賓さんへ

わたしは、魚座の28才女性です。
辛口な星占い。当たってるだけに、落ち込みました。
魚座の宿命なのでしょうか。すごくよくあたってると思いました。
小さいころから、自分はめんどくさがりで、
争いごと、めんどくさい事は大嫌いだったように思います。
だけど、人とくらべてそんな自分はダメだと常に思って、
それをとても否定的にとらえてました。
もっとキチンとした人になりたい。
だけど、実際の中身とはとてもギャップが有り、
結果外面のいい人間になってしまった気がします。
なかなか物事に打ち込めない。
長続きしない。
イヤな事からは逃げてしまう自分がこの年令になって、
より一層目立ってきた気がします。
だけど、なんとか辻褄をあわせようとして、できもしないのにできるとか、
人にあわえてみたりと、まったく自分がないように思えてきました。
こんな自分がとても情けなく思える今日この頃です。
なりたいわたしにはもうなれないのでしょうか?
なれるという確信がもてないだけに、なぜか力が湧いてきません。
甘ったれなわたしになにかよいアドバイスをおねがいします。


★ さいぱんさんから自分の性格に悩むみなさんへ

Sさんそしてその他の皆さんへ

10代、20代、30代…
10年毎に大きなハードルがあると考えてみましょう。
20代になるにあたりで、膨らんでは萎む、
大志、夢想、誇大妄想から卒業するひとっ飛びがあります。
要するにくっきりと自分は天才でも、とてつもない幸運児でもないと認める。
すると次は目標に向けて毎日、実際的に動か(考えるのではない)ない限り
何も起こらないということがわかるでしょう。
悩むことは大変益があり、迷ったり苦しんだりする過程で
心や脳内のキャパシティーが広がっていくのです。
しかしだ、これは当然ながら、
自分の弱さに打ち克ち、物事を理解したときのみ。
ヨロヨロ、バタッ!ウジウジでは何も進んでいない。
客観的に自他を観察して、何か小さな一点でよいから“気付き”が必要です。
自分に勝つと言うと、100完全に勝利すると捉えがちですが、
勝負を50・50として毎日1か2,精神的に自らを支え、勝てば良いのです。
引き分けの日もあり、負ける日があっても、翌日はほんのちょっと勝つ!
最もいけないのは、負けが込むことです。
「どうせ、どうせ」は駄目。「私は不運」もいけません。
悲しんだり自分で哀れんだりするのはもっと駄目。
酔っていては何も変わりません。
やがてくる20代から30代のハードルは、可愛がられ与えられる立場を他に譲る
(人によっては奪われると感じる)シビアな作業が待っています。
それまでに負け好きの癖を捨てなければ。
反省は大切ですが、
底まで考え抜いたら全身全霊の力を振り絞って、エーイッと吹っ切る。
頭の中を赤ちゃんみたいに明るく空っぽにして、ゼロからやり直します。
物事ってずっと続いているように見えるけれど、
それは人の想念でくっついているだけで(あなたがくっつけている)、
本当は“今”の積み重ね。
点、また点が続いているのです。だから、現在目の前の点に注目。
前も後も関係ない。“今”やっていること、決めていることのみに集中せよ。
以上、自分の性格に悩む皆さんに、まとめてご返事いたします。

さいぱん

2002年9月18日(水)

 
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