まことに恐縮ですが、よかったら教えてください。 数年前にラジオの日曜喫茶室という番組の中で、 お父様の作品の言葉の中で 「すべての道は天竺へ通ず、さらば悟空よ でたらめにゆけ」 というところがすきなんだとお話になっていたと記憶しています。 きわめて深い示唆にとんだ言葉として、記憶に留めています。 が、その言葉がどこにあるのか確かめられずにいます。 よろしければ教えて頂きたいのですがどうでしょうか。
はい。説明不足のせいで長年余計なお手間をおかけしました。
「道という道は天竺に通ず、さらば悟空よ 出鱈目に行け」 は文中に出てくるのではなくて、『西遊記』(邱永漢著・中公文庫)に 父がサインをする際に添える文章のひとつです。 今でも一番好きな言葉ですが、 年々、確かにデタラメ度が増している父にしても 天竺は遥か遠く、影も見えないというのが現実のようです。 つまり、悟空とともに幾年にも渡って暴れ続けてもいいってことかしら… と最近は覚悟ができてきました。 そして、目覚めの「覚」が荒い息を使い果たして「空」になった頃、 あら?と思ったら天竺は目の前というのが理想です。
さいぱん
2002年11月20日(水)