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         第329回 
          食べ物が性格を変える 
        拙著「しなやかな玄米菜食」の 
          抜粋紹介の続きです。 
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        赤ちゃんがの体だけでなく、 
          成長していく人間の心や性格まで 
          食べ物が変えていくという、 
          食箋指導者・山村慎一郎さんの話を続けて 
          雑誌のエッセイから紹介させてもらいます。 
        山村さんが食事の大切さを訴えて、 
          山西みな子さん(自然教育研究所)の 
          「母乳育児講座」を自らの研究所で 
          開いていた頃のエピソードです。 
        <「0歳児から3歳児までの子が 
          20人くらい集まるのですからもう大騒ぎ! 
          業者さんにお願いし、 
          2〜3歳児を講座が終わるまで見てもらいました」 
          ところが業者が 
          「ここの子どもは皆、大人しくて手がかからない」と 
          感心するというのです。 
          山西先生は、その理由をズバリ、 
          「ご飯を食べずに肉や卵、 
          牛乳をたっぷり食べている子どもと 
          しっかりご飯を食べている子はこんなに違うのよ」と 
          いったそうです。 
        食べることと、心身の変化が 
          これほど顕著に子どもに表われているとは、 
          医学的、生理的に見るとどうようことなのでしょうか?> 
        食べ物を変えると血液の質が変わってくるからだと、 
          山村さんは説きます。 
          「ひとつまみの塩、小さじ一杯の味噌、 
          一切れのケーキ、一杯のコーヒーでも 
          微妙に血液を変化させます」 
        この感じはとくに飢餓の状態のときに 
          よくわかるといいます。 
          「半断食あるいは断食が終わったあと、 
          いっぱいのみそ汁、あるいは重湯を食べてみます。 
          じわーっと暖かさが腹にしみ込んでいき、 
          体の隅々、手足の先まで暖かくなることを実感します。 
          反対に果物や生野菜を食べると、 
          鳥肌が立つぐらい体が冷えて寒くなります」 
        さあ、あなたは「食と心身」の微妙な関係の謎が 
          わかったでしょうか? 
        
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