第1回
えーっ、余命半年?人生一寸先は闇!
先月は、体調を崩し、
僕の主治医である帯津良一博士の経営する、
ホリスティック医学の総本山=
埼玉県川越の帯津三敬病院に緊急入院。
hiQの日刊コラム「ガンは絶望病にあらず」も突然、
休載させていただき大変、申し訳ありませんでした。
また、たくさんのhiQの読者の方々から、
励ましやらお見舞いのメールをいただき、
涙の出るほどうれしい思いをいたしました。
改めまして、お礼をお申し上げます。
お陰さまで、11月10日、
約40日間にわたる手術入院を終えて、
無事、退院。手術は成功でした。
楽観視はしていませんが、
悪運強く?とりあえず、急速回復という運びとなりました。
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病室でパソコン執筆
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退院後の養生は
「次なる高みにギアチェンジ」することとなりましたが、
再び、こうして、皆さんと交信できるのも、
多くの方々からの目に見えぬパワーを
いただいた良縁や僥倖の賜物だと心より感謝しております。
さて、猛暑の夏には、熱中症やら体調不良、ガンで、
多くの有名人や高齢者が亡くなられましたが、
僕の持病となっている頸椎ヘルニア、
椎間板ヘルニアとストレスは、冷房病を伴って、
消化器系のガンの浸食を一気に広げたようなのです。
「食道ガン、ガンを切らずに12年」の総決算と、
13年目からの再設計を練ろうと心していた矢先でしたが、
ま、ガンは一筋縄ではおさまらない病気です。
血液検査、エコー、ヘリカルCTから内視鏡まで
いろいろな精密検査の結果、
わが臓腑はとても楽観視できない状態だったのです。
さて、どうなったか?
ズバリ、診断結果は以下のようなものでした。
≪胃ガン原発第4期、腹部リンパ転移、肝臓転移≫・・・
つまり、≪末期ガン≫、
悪くすれば≪余命半年≫の状態に突入するという
危急の状態に陥っていたのです。
人生はたしかに「一寸先は闇」ということを、
改めて、痛いほど体感しました。
内視鏡検査写真を見て、
ざくろのように血を拭いた巨大なガン腫瘍が、
まさかまさか、胃の下半分に突然、隆起し、
食通を困難にするばかりか、腹部リンパに転移。
さらに肝臓に飛び火し、あわや、膵臓も蝕む勢いで、
わが身を蝕んでいるとは、ちょっと想像もつかなかったからです。
繰り返しますが、人生に油断は大敵です。
ガンはミステリアス?魔物?
いや人間の心の増長や傲慢さにじつにビビッドに警鐘をならす、
いのちの痛烈なメッセンジャーだと、改めて実感しました。
というわけで、このコラムもタイトルも急遽新装。
≪[末期ガン]と向き合う!≫と題して、
食道ガンに続いて、僕を襲った「末期ガン」の畏れや不安。
それだけでなく、新たな治療や人生の克服の知恵について、
また適切に診断していただいた
帯津良一医師らのエクスパートの皆さんの温情、
そして、僕の落ち込みがちな気分を支えてくれた
家族や親友の絆などなどから僕なりに感受、
決断した「直感的ガン闘病の選択」について、
同時進行で書こうと考えました。
再び、hiQの主宰者の邱永漢先生からもお許しを得まして、
新装連載の再開をすることとなりました。
ガンの患者の皆さんやご家族の皆さんばかりでなく、
多くの読者の皆さんと一緒に考える
ウソ偽りのない「いのちの日記」として続けたいと考えております。
体調次第ですが、とりあえず、
年末までは日刊で続けます。
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