上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第6回
CSCL(チャイナ・シッピング・コンテナ・ラインズ)

香港H株(2866)

前回ご紹介いたしました、
CSCL(チャイナ・シッピング・コンテナ・ラインズ)
「中海コンテナ」の話の続きです。

同社は国内外のコンテナ海上輸送の運航と
管理が主な業務です。
今年3月時点での積載能力に関して、
世界ランクで10番目に大きな
コンテナ海運会社となっています。
(8位は日本郵船、12位は川崎汽船、
 15位は商船三井となっています。)

コンテナ海運収益の90%が
国際海運サービスから上げています。
また、世界中の90を越える国際港を網羅し、
国内では南部から北部まで約20の港を網羅している
中国国内のコンテナ海運市場で
支配的な市場リーダーとなっています。

親会社であるチャイナ・シッピング
(中国海運集団:非上場)は、
巨大な海運コングロマリットで、
石油タンカー、不定期貨物船、
旅客船、コンテナ船、特殊貨物船を運航させています。
また、中国海運集団は、
同社発行済み株数の59.87%を所有しています。
ほかにも、世界中の機関投資家が
同社のロードショーに参加し
同社の株式を保有しました。

【2010年ごろには世界トップ3への可能性も】

先日、同社は今期の中間決算を発表しました。
発表によりますと、売上高は前年同期比+54.8%
純利益は前年同期比+290.3%でした。
今、日本の海運会社の業績が好調であるのは
皆さんもご存知であると思いますが
これは中国特需の影響が大です。
また同社はこのほど、
世界最大のコンテナ船(8500TEU)を稼動させました。
新船舶の稼動は今年に入って6隻目で
下半期にはさらに6隻(5600TEU規模が2隻、8500TEU規模が4隻)
のコンテナ船を投入し、
年間輸送能力を40%アップさせる予定です。

さらに、現在9600TEU規模の船舶8隻も建造中で、
早ければ2006年に稼動が開始される予定です。
最近の輸送需要の拡大を受けて、
7月1日に同社は太平洋航路のコンテナ輸送費を
1TEUあたり150米ドルから300米ドルに値上げ。
米国東海岸路線については400米ドル上乗せしました。
現在のところ保有船と
稼動予定船の稼働率はいずれも100%に達しており、
クリスマス商戦などでピークシーズンに入る下半期には、
一層の伸びが見込まれています。

やっと先日公募価格を上回り、
新高値を更新した同社に注目。

※長さ20フィートのコンテナを1単位とした換算個数。
  コンテナ積載能力や輸送実績などを示す際に用いられる。
  20フィートコンテナ=
  長さ'20フィート(約6m)×幅'8フィート(約2.4m)×
  高さ'8フィート(約2.4m)。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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