上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第53回
中国糧油国際 レッドチップ(0506)

今回は「中国糧油国際
(コフコ・インターナショナル)0506」を
ご紹介させていただきます。

同社はアジア最大級の食品グループである
中国糧油食品集団(コフコ)の傘下企業です。
主力事業は食用油、大豆食品などの事業で、
他に酒類、製菓、製粉、貿易などを手がけています。
酒類事業を代表する「長城」は、
中国3大ワインの1つです。
その他に、食用油の「福臨門」、
チョコレートの「金帝」なども、
共に高いシェアを持っています。
また、貿易事業では
中国の食品業界に
外資が参入する際の仲介もしています。

2004年の6月中間決算は、
売上高は、製油、製菓、食品貿易で約20%ずつ、
製粉で約40%、酒類事業で約70%の増収を達成し、
売上高24%の増収になりました。
しかし、利益面では主力事業である製油、
大豆食品事業が赤字に転落してしまい、
純利益37.1%の減益となってしまいました。
これは、原料の大豆価格の高騰、
輸送コストの高止まり、
そして、鳥インフルエンザの影響で、
飼料業、養殖業が大きな被害を受けたことにより、
豆かすの受注量が激減したことが原因です。

下半期は、
大豆価格や輸送コストが値下がりし、
鳥インフルエンザの影響もほぼ収まりしました。
これにより、通期は15%ほどの増収、
7%ほどの減益になると予想されます。

- 中国糧油国際 チャート -

同社の株価は1月6日に、
大きく値上がりしています。
この原因は、まだ調査中で、
はっきりしてはいませんが、
わかり次第ご紹介させていただきます。
先日ご紹介しました、
「超大現代農業(0682)」
1月7日から大きく値上がりしています。
食品業界、引いては消費関連銘柄は
これからも目が離せません。

同社の先週末(1/14)の
終値は3.875香港ドルでした。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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