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         第129回 
          個別銘柄の評価 
        最近、証券会社から 
          出された投資判断のレポートを 
          いくつかご紹介します。 
           
          【神華能源 H株 1088】 
           
          クレディ・リヨネ証券は 
          中国の石炭最大手である同社の目標株価を 
          8.9香港ドルとし、 
          投資判断を「アウトパフォーム」 
          (市場の平均を上回る動きをする)としました。 
          2005年の純利益が 
          石炭価格の上昇と産出量の増加で 
          前年同期比71.3%に 
          達するのではないかと予測しています。 
          また、2006年については、 
          純利益が7%増になるのではないかとしています。 
          28日の終値は8.15香港ドルでした。  
           
          【シノペック H株 0386】 
           
          メリルリンチ証券は 
          同社の2005年と2006年の 
          利益の見通しをそれぞれ 
          10.8%と8.6%引き上げました。 
          人民元の切り上げと 
          製品価格の上昇が 
          寄与するのではないかと予測しています。 
          今回の人民元切り上げによって 
          石油精製コストが減少すると予測。 
          また、石油製品の値上げにより、 
          石油精製部門の利益が 
          引き上げられると見ています。 
          28日の終値は3.325香港ドルでした。 
        【蒙牛乳業 メインボード 2319 】 
           
          モルガン・スタンレー証券は 
          投資判断を「買い増し」で継続し、 
          目標株価を6.8香港ドルとしました。 
          今年1−5月の牛乳の販売量が 
          前年同期比で約40%増となったほか、 
          創業当初から行ってきた 
          イメージ戦略の一環としての 
          大規模な宣伝活動が一段落し、 
          平均販売価格も上昇し始めているようです。 
          28日の終値は 
          ここ数ヶ月の最高値である 
          5.95香港ドルでした。 
        上記の投資判断のようになるとは 
          限りませんが、 
          これらの銘柄が注目されていることは確かです。 
          相場は生き物です。 
          意外な銘柄が注目されるかもしれません。 
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