第173回
東風汽車　Ｈ株 0489

１２月７日に中国の
３大自動車会社のひとつである、
「東風汽車」が上場します。

公募価格の仮条件は
１．４５〜１．８５香港ドル。
調達金額は３６億〜４５億香港ドル、
約５５０億円〜７００億円相当です。
「建設銀行」や「Link REET」と比べると
少し小さい規模になりそうです。

同社はシトロエン・日産・ホンダ
それぞれと合弁会社を設立し、
商用車および乗用車の
生産、販売、エンジンなどの
自動車部品の製造、販売も手がけています。

東風汽車グループの
今年上半期の国産車販売台数は
約１１％を占めており、
その中で、大型と中型トラックの
国産車販売台数は
約３０％になっています。

同社の利益構成は
商用車であるトラックや
バスなどが約４４・５％、
乗用車やＳＵＶなどが約２８．１％、
エンジンなど自動車部品が
約２３．５％となっています。
同社の稼ぎ頭である商用車部門は
日産自動車と合弁会社を設立しています。

その日産自動車は、
今後数年間で、
約４００億円相当の出資を
予定しているようです。

また、日産自動車だけではなく、
世界の自動車会社が
積極的に中国への投資を拡大しています。

一説には乗用車市場は
供給過剰ではないかとささやかれていますが、
経済の伸びが予測を
上回るのではないかと
読んでいるのではないでしょうか。

昨年から自動車会社は低迷してきました。
同社の上場が刺激となり、
動いてくれるのではないかと
期待しています。