JAZZが好きだと答えてみたい

やがて本気で好きになります

第1回
ジャズの楽しくも奥深い世界にようこそ!

はじめまして。高野 雲と申します。
この連載では、
ジャズの魅力を様々な角度からお伝えしてゆこうと思います。

“ジャズの右も左も分からない人”が、
この連載を読んでいくうちに、ゆくゆくは
「ジャズが好きで、好きでたまらない!」
という状態にまでご案内出来れば、と思っています。

「ジャズには興味があるんだけれども、なんだか敷居が高そう」
「CDを買いたいんだけれども、なにから聴けばいいの?」
こういう人は多いと思います。
また、「マニア色が強いイメージがあって、私にはちょっと…」
と敬遠されている方も少なくないと思います。

しかし、ご安心を!
ジャズは楽しい音楽です。
もちろん楽しいだけではありません。
ミステリアスな要素もあるし、
こちらの感情を揺さぶるほどの激しさ、
深さを持った音楽でもあります。

だから、聴けば聴くほど、知れば知るほど、
どんどん鑑賞が楽しくなってゆくのですね。
そのためには、
もちろん「聴く」ことがなにはさておき大切なことなのですが、
ちょっとした「言葉のガイド」や「予備知識」があるだけでも、
観賞の楽しさがまったく変わってくるのです。

たとえば、
「14歳年上の恋人に、
楽屋で射殺されたトランペッター(※)の演奏」
って、ちょっと興味が湧いてきませんか?

ジャズは生身の人間が渾身の力を振り絞って行う表現行為。
だから、音に表現者の個性や生き様が現われる
「人間くさい音楽」でもあるのです。
個性が強ければ強いほど優れたジャズといえるし、
むしろそれが感じられないジャズは面白くありません。

このコーナーでは、
ジャズの歴史や映画、愛すべきジャズマンの人生、
楽器についてのウンチクなど、
様々な角度から皆さんの鑑賞の手助けをしていきたいと思います。

ジャズは、ひとたびその魅力に目覚めれば、
一生かけて付き合える素晴らしい趣味です。
また、生活の中に溶け込めば、
豊かな気持ちで毎日を過ごせる人生の潤滑油でもあります。

是非、ジャズの素晴らしい世界に触れてください。
ナビゲーターは、私が買ってでます!


※14歳年上の恋人に、楽屋で射殺されたトランペッター
  リー・モーガンのことです。
  彼に関してのお話は、この連載で後ほどしたいと思います。






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2006年4月10日(月)更新
- このコラムは連載終了いたしました -

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■高野 雲 (たかの・くも)
企画・編集人。経済・ビジネス誌の編集&デスクを経て、現在フリー。政治・経済、教育、料理、音楽など、興味のおもむくままに書籍、雑誌の編集を手がける。20歳よりジャズにのめりこみ、ジャズ喫茶や出版社でアルバイト。またベースを池田達也氏、アンサンブルを故・板谷博氏に師事し、演奏活動に明け暮れる。レビュー、書籍への執筆参加多数。08年10月よりラジオ番組『高野雲の快楽ジャズ通信』(PCM放送ミュージックバード・全国コミュニティFM52局)のパーソナリティも務める。日々、ジャズをガソリンとして、仕事・遊びの区別なく動き回る、自称「自遊人」。主な執筆参加書籍は『知識ゼロからのジャズ入門』『さわりで覚えるジャズの名曲』1『JAZZ名曲入門』『200CD ジャズ入門』『おいしいカレーの本 08〜09 首都圏版』他。


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