知恵が女を実カ者にする
女性の家庭内における発言権の強さという点では、世界中で中国人が一番上かもしれない。
共産党の天下になってからは、「愚妻」も「荊妻」もすべて「愛人」に昇格してしまった。昔は「愚妻」になる前が「愛人」で、「愛人」が「愚妻」になると、「愛人」で居続けるのは容易なことではないと思うのだが、そんな心理上の事実を無視して、「愛人」でとおそうとするのも、案外、女の一方的な強さの表現かもしれない。
いまの中国では、男と女も同権だが、どちらかといえば、女の方が力が強い。女も男と同じように働きに出るし、稼ぎもあまり変わらないから、家へ帰ってきても、男が一緒になって食事をつくり、一緒になって皿を洗う。最近のこと、私費で中国大陸から日本留学にきた若い男の子が新聞配達の見習いに入って、配達所のおかみさんがご主人のために、ご飯をついでいるのを見て、
「日本の女の人はかわいそうだ」
と貰い泣きをしたそうである。日本の女性たちなら、反対に中国の男性のために一掬の涙をそそぐ話だが、事ほど左様に、中国の男たちは女をおそれている。それは社会的にそういう習慣になっているというよりも、家庭の中で女のはたしている役割が大きく、中国の女の人は、中国の男性に比べて、知恵の面で、優るとも劣らない位置におかれるからである。
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