自腹ゆえに本音、愛するがゆえに辛口。
友里征耶さんの美味求真

第172回
料理評論家、フードジャーナリストの習性・実態 その17
去年まで絶賛だったあの店は?

こうまでフードジャーナリストたちは冷たいのでしょうか。
1年経って、手のひらを返した扱いをするとは
私も思いませんでした。

私が拙著で問題にしたからとは思いませんが、
例えば「カメレオン」。
「東京最高のレストラン」の2002年版では
注目店として大きく取り上げられていました。
当時の執筆陣の一人、小山薫堂氏は「禁煙のカウンター」
というだけの変な理由で支持していましたし、
大谷浩巳氏は、月代わりメニューだが
週3回行ったら違う料理が出てきたことを褒めておりました。
ところがです。
2003年の最新版では、ランクインさせていないばかりか、
座談会でも森脇氏を含めてほとんどの「食べ手のプロ」が
行っていないと発言しています。
もう眼中にない店になっているのです。
大谷氏もたしか前年の本では週3回行っているはずでしたが、
最新版では昨年9月に1回いったくらいと
引いた発言をしています。
これってありでしょうか。
昨年は注目店でお勧めの店として取り上げていたのに、
その発売された年に
既に注目しなくなってしまっているということ。
移り気で勝ち馬に乗る習性の業界なのでしょうが、
勝手に持ち上げられていつの間にか降ろされている。
料理人も戸惑うことでしょう。
1年で自分たちの評価を変更してしまう、
つまり見る目がなかったということを自ら示している証左です。

早稲田の過大評価の店と私が評した「松下」も
1年経ってランクインどころか、
座談会でも取り上げられなくなっています。
「幸村」もランクインも座談会にも
1年で取り上げられなくなっておりました。
フレンチでみると
「ル レストラン ドゥ レトワール」もそうですね。

いずれも拙著であまり評価をしなかった店ですが
これは偶然としても、
あまりに彼らフードジャーナリストたちは、変節漢、
そして見る目がないとしか思えません。
今年のお勧め店や持て囃し店でも、
来年は鼻にもかけないということになるかもしれません。
来年末発売の「東京最高のレストラン」が楽しみです。


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